上川地方        2005.4.5改訂

旭川市街地の避け方@(道北へ)    旭川市街地の避け方A(道東へ)    旭川市街地の避け方B(富良野方面へ)
富良野市街地の避け方    名寄市街地の避け方    天人峡温泉・旭岳    白金温泉・十勝岳
富良野・麓郷の森    トマム・金山湖    下川から愛別へ    士別−名寄間の裏道

旭川市内及び周辺の道路工事状況
 上川支庁は南北に長く、国道だけを走ることにした場合、中川町の北端から、占冠村の南端まで約290Kmもあります。これは東京−名古屋間の直線距離よりも長いということで、これが一地方なのですから、いかに北海道が広いかということがわかると思います。
 この地方を走る国道は、ほとんどが旭川を起点または終点にしている国道で、12号線38号線39号線40号線237号線239号線が主なところです(他にも5路線あります)。これらについては国道編を参照してもらうことにして、ここでは平行した裏道や市街地の避け方、主な道道などについて書いてみます。

                                                           旭川方面へ
                                                             
旭川市街地の避け方@(道北へ)
 札幌方面から来た車が道北・道東に抜けるにはいくつかの裏道があります。まず道北に抜ける道ですが、最も有名なのは鷹栖峠を越えて和寒に抜ける道道です。それより北に行くには和寒で国道40号線に出ないでまっすぐ走ると士別まで行くことができます。旭川新道を走ると春光台トンネルを抜けたところで新道をはずれ左折します。その後は標識に従って走るといくつかのゴルフ場の近くを通って峠に向かいます。この辺まで来ると1本道ですから迷うことはないでしょう。峠はそれほどきつくなく、車も少なく快適な道ですが、峠の前後にはパトカーがいることが多いので注意しましょう。和寒で国道に出る車は少なく、ほとんどの車はそのまま直進して士別に向かいます。この間国道からはずれた剣淵を通過し、士別に着きます。新道から分岐して約55Kmの道のりで、まともに国道を走るより15分程度は時間短縮できるのではないでしょうか。士別−名寄間にも裏道がありますが、これは士別で国道を横切って街を通り過ぎなければならないので、知らない人には難しいかもしれません。別項に書いておきましたので、そちらを参照して下さい。この間は国道を通ってもそれほど変わらないと思います(名寄を通り過ぎるなら裏道が有効ですが)。名寄−美深間には将来旭川からの高速道路と連結される自動車専用のバイパスが建設中で、智恵文までの13Km強が開通しています。高速道路は、現在旭川鷹栖ICから士別剣淵ICまで開通しており、料金を気にしなければ一気に士別まで行けてかなり時間短縮になります。名寄までは「新直轄方式」とかいう工事になり、見通しは不透明ですが、せめて名寄バイパスとつながらなければあまりにも無駄金を使っているような気がします。


                                                           旭川方面へ
                                                             
旭川市街地の避け方A(道東へ)
 札幌方面から道東に抜ける道ですが、最も簡単なのは、新道から40号線に入り、比布から分かれて39号線に向かう方法で、ほとんどの車はこの走り方をしています。新道を39号線まで出てしまうと永山の中心部ですから車が多く時間がかかります。さらに、40号線にすぐ出ないで比布まで裏道を走るという方法がありますが、これはちょっと地図を頭に入れる必要があります。新道が大きくカーブするあたりを左折して高速道路(工事中)と平行してまっすぐ走り、山を越える道ですが、道路地図にはあまりきちんとは書かれていません。道は整備されていますから道を間違えなければちょっと速いでしょう。愛別の手前で39号線に出てからはもう裏道はありませんから、あきらめて国道を走りましょう。
 道北から道東に抜けるには、40号線の無人測定器を過ぎたところにあるガソリンスタンドの所から分岐して39号線に抜けることになります。この地点は2本の国道が非常に接近している部分です。もっとも、もっと北の名寄から239号線で興部に行く道や、士別から道道経由で滝上に抜けて273号線で紋別に行くなどの方法もあります。この道道の上紋峠付近は急カーブの多い道ですから注意が必要です。
 2005年春現在では、比布JCTから旭川紋別自動車道が愛山上川ICまで開通しましたから(比布IC以東は暫定無料)、やはり高速を使っていけばかなりの時間短縮になります。

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旭川市街地の避け方B(富良野方面へ)
 札幌方面から富良野方面に向かうには、少なくとも神居の市街地を通らなければなりません。高速で来た場合市街地を通らないためには、新道を一度札幌方面に戻り、環状1号線に入ることになります。以前はいったん神楽の中心部まで出るのが一般的でしたが、環状線は最近ようやく雨紛大橋ができ全線開通したので、神居の中心部を過ぎると快適な道を237号線まで走ることができます。この雨紛大橋の手前で環状線からそれて、だんだん淋しい道になっても標識を無視してまっすぐ走ると、競馬場の横を通って西神楽に出ることができます。なお、西神楽の町はずれから富良野までも裏道がありますが、途中道の悪いところもありあまりおすすめできません。
 次に道北から富良野方面です。この場合まず比布から当麻へ向かうことになります。札幌からの車が愛別に抜けるところ(セブンイレブンがある)を北から来て左折し、39号線を横切って黄色の点滅信号があるところを右折していくのが最も速い方法です。当麻の街を左手に見ながら直進し、T字路を左折し、次のT字路(線路の手前)を右折します(これで当麻の街を避ける)。そのまま道なりに走ると大きな道(外環状線と呼んでいる)と交差しますので、そこを左折すると天人峡温泉に続く道に出ます。次の信号の所に「旭川空港」の標識がありますが、そこを右折して空港を左に見ながら237号線に抜けます。国道との合流地点は、452号線が分岐して行くところになります。しかし、いったん空港方面に向かい、空港の横を通り千代ヶ岡に抜ける道も完成しましたので、そちらの方が早いため、今ではほとんどの車がそちらに向かいます。この当麻経路の道が不安であれば、40号線をそのまま走り、東鷹栖の交差点(左に大きな寺がある)を右折すると、この道が外環状線です。
 道東から富良野方面ですが、やはり当麻経由が速いでしょう。愛別から国道を左折して、紋別自動車道の愛別ICのよこえお通り、当麻ダムの近くを走って当麻に抜け、踏切を越えてすぐ左折すると、あとは道北からと同じ経路です。愛別−当麻間の道は、昔は未舗装の部分もありましたが、現在では完全舗装になっています。交通量も少なく、のどかな田園地帯を走る快適な道です。

                                                           旭川方面へ
                                                             
富良野市街地の避け方
 富良野はそれほど大きな市街地はありませんし、観光なら目的地の一つに入っていると思いますから、避ける必要もないのですが、一応書いておきましょう。
 最も可能性があるのは、旭川から帯広に向かう場合です。上富良野は現在バイパスになって市街地を通りませんが、このバイパスが終わるちょっと手前(右手に大きな観音様がある交差点を過ぎて1本目)で左側にバイパスを抜けて直進し、旧国道を横切ります。その後自衛隊の横を通り、東中というところに向かいます。それからは1本道で20キロほど走ると「富良野」という標識がありますが、それを無視して直進します。「北の国から」で有名な麓郷に行く交差点を反対に曲がり踏切を越えると38号線になります(もう少し先まで行ってからでも38号線に出ることができます)。なお、旭川から帯広に行くならば、旭川の南端からでなければ層雲峡経由で273号線を利用した方がかなり速いと思います。ちなみに都市間バスは両方の経路を走っています。
 次は芦別方面に行く場合の避け方です。上富良野のバイパスで、先ほどの分岐点の次の道を右折すると富良野までずっと国道に平行した道があります。富良野に入る手前で踏切を渡ってすぐ右折するとスキー場の近くの交差点で38号線に出ることができます。スキー場に行く場合もこの道が有効でしょう。踏切を渡る少し手前を右折する道もあります。ただし、ラベンダーの時期のこの道は観光バスの走行ルートにもなっていて、非常に混み合います。場合によっては国道の方が速いときもあるでしょう。
 札幌方面からはスキー場に行く交差点を右折し、少し登ったところから左折します。スキー場を右手に見ながら直進していくと国道とほぼ平行して山部まで行くことができます。旭川方面からでも上に書いた道と併用すれば山部まで抜けることができます。

                                                           旭川方面へ
                                                             
名寄市街地の避け方
 名寄もあっという間に通り過ぎるような市街地ですが、少しでも速くという方のために。士別からずっと裏道を通って名寄の市街地を抜けてしまう道がありますが、ここでは名寄の手前からということで書きます。
 風連を過ぎてすぐ左手にセブンイレブンがあります。そこを左折してすぐの道を右折します。この道が士別からの裏道になり、そのまま直進すると名寄の市街地を抜けたところで40号線に出ます。もう一つは風連を過ぎてしばらく直進し、最初の押しボタン信号のところで左折します。するとしばらくして名寄バイパスに入るところに来ますので、そこからバイパスを経由して市街地を抜けます。こちらは先ほどの道の少し手前で40号線に出ることになります。バイパスは自動車専用で、現在は智恵文まで伸びていますし、暫定無料ですからこちらの方が快適だと思います。なお、このバイパスは将来旭川方面からの高速道路につながる予定です。
 オホーツク方面に抜けるなら、バイパスに向かうところを過ぎて橋を渡ったあと左にカーブするところを右折します。そのまま線路と平行するように走り、左手に高校が見えたらその先の信号から右折します。踏切を越えてまっすぐ登ると239号線にぶつかるので右折すると1本道です。

                                                           旭川方面へ
                                                             
天人峡温泉・旭岳温泉・旭岳登山
 天人峡は層雲峡ほど大きな温泉ではありませんが、真夏でも涼しく、「羽衣の滝」「敷島の滝」など見所もあります。旭川からの日帰り入浴者も結構いるようです。天人峡へは旭川中心部から道道で東川に向かい、ひたすら直進すれば着きます。道北・道東からの場合は、「旭川市街地の避け方B」に書いた道を利用しましょう。また、富良野方面から来た場合は、美瑛を過ぎたところで237号線を右折し、踏切を越えていきます。北美瑛という乗降場があるところです。1本道を進むと山の中を通って旭川から来る道に合流します。旭岳温泉へは天人峡の手前8キロほどのところで左に分岐し、分岐点からずっと山を登り続け13キロほどで到着します。こちらは旭岳への登山客が利用します。その他に、ここからロープウェイがあり、「姿見の池」などへのハイキングにも利用されています。東川までは比較的交通量も多く、ずっとはみ出し禁止ですから時間帯によっては時間がかかりますが、それより先は行楽シーズンを除けば快適なドライブが楽しめます(紅葉の時期は混雑します)。私は学生時代、走るためだけによく行きました。

                                                           旭川方面へ
                                                             
白金温泉・十勝岳温泉・十勝岳登山
 大雪山連峰の南側は十勝岳連峰と呼ばれています。この麓では白金温泉が比較的有名です。白金温泉へは美瑛から国道237号線と分かれていくことになります。国道を左折してほぼまっすぐに走り続けます。道も整備されていて、ほとんど直線的な道ですから、交通量も少なく快適に走ることができます。十勝岳への登山は温泉からさらに先まで行った「望岳台」というところから登ります。美瑛の市街地はほとんど通りませんが、市街地は小さいですが統一された建物が整然と並び綺麗ですから一度見てみましょう。
 さらに南の上富良野からは十勝岳温泉に行くことができます。こちらもなだらかな登りで快適に走れますが、最後の方で急カーブが出てきます。車で行ける最終地点からハイキング的に歩けるところがあり、景色もなかなかです。ここからは富良野岳にも登ることができます。なお、ここから山道を走って、吹上温泉を経由して望岳台に行く道もあり、吹上温泉には良い露天風呂もあります。

                                                           旭川方面へ
                                                             
富良野スキー場・麓郷の森
 富良野スキー場はワールドカップで一躍有名になり、麓郷は「北の国から」で有名になりました。それまで富良野は単なる農村という感じでしたが、今ではこのあたりの有数の観光地となっています。天気の良い日のスキー場からは、大雪山連峰や・十勝岳連峰が見えて素晴らしい景色です(もちろん冬です)。スキー場の周りにはたくさんのペンションもあり、昼食やコーヒーなどを楽しむことができます。スキー場へは滝川方面からなら市街地の手前になります。旭川方面からなら、「富良野市街地の避け方」の所を参照して下さい。
 さて、「麓郷の森」ですが、富良野から帯広方面へ5キロほど走ったところを左折して向かいます。カーブもありますが、快適に走ることができます。旭川方面からだと、「富良野市街地の避け方」の所に書いた道を走ると良いでしょう。分岐点から12キロほどで「北の国から」のロケ地に着き、夏などは観光客がたくさんいますが、あのドラマに感動した人でなければこれといって感動するほどのものでもないと思います。

                                                           旭川方面へ
                                                             
トマム・金山湖
 バブルがはじけ、最近閉鎖した施設もあるということで知られる(あまり名誉ではない知られ方ですが)トマムへは38号線の狩勝峠に登る手前から入っていきます。またはもっと手前で237号線に入り、占冠から行く方法もあり、どちらも距離的には同じくらいです。距離が同じであれば237号線経由の方が交通量が少ないので快適かもしれません。トマムにはスキー場・ゴルフ場・テニスコートなどがあり、一大リゾートという雰囲気ですが、あのニュース以降行ったことがないので今はどうなっているかわかりません。
 金山湖は金山ダムによってできた人造湖で、幾寅側(道の駅の近くから曲がる)から数キロ行ったところにオートキャンプ場があります。綺麗に整備されているので快適なキャンプができるでしょう。ちなみにJR根室本線の線路はこの湖沿いを走っています。

                                                           旭川方面へ
 
下川から愛別へ
 どれほど需要があるかわかりませんが一応紹介しておきます。この道は枝幸・歌登方面から層雲峡に行くときに便利かもしれません(宗谷地方参照)。下川から朝日に向かって道道を南下していくと23Kmほどの橋の手前で道が分岐します。滝上・愛別という方向へ左折して少し行くと岩尾内ダムの横の橋を通過します。橋を渡ってすぐのところに展望台もあります。さらに湖の縁を走るようにして8Kmほど走ると滝上方面と愛別方面に分かれますので愛別方面に向かいます。滝上方面に向かうと上紋峠を通って滝上に抜けることができますが、こちらは急カーブの多い道です。この先12Kmほどすると数年前にできたばかりの鬼頭トンネルを通過します。このトンネルができる前は未舗装の急カーブが連続する悪路でしたが、今は快適な道になりました。その後8Kmほどで、今度は愛別ダムの横を通過し、9Kmほど畑作地帯を走り愛別に出ます。途中協和温泉の近くを通ります。名寄から層雲峡に行く場合は40号線を利用し、比布から愛別に抜ける方が速いかもしれませんが、下川からならこちらの方が速く行けます。

                                                                       旭川方面へ
 
士別−名寄間の裏道
 わかりにくいので旭川方面からということで詳しく書きます。士別の市街地の手前の40号線の右手に「グリーン」というドライブインがあります。そこを右折してちょっと行ったところを左折すると国道と平行にちょっと小高い部分を走ります。西條という大きなスーパー(デパート?)の横を通り交差点を右折します。まっすぐ坂を上りゴルフ場の看板が見えたところを左折します。2つ目の信号を(左斜めにサンバリューというスーパーがある)右折し坂を上っていきくと、最初の信号で多くの車が右折しますが直進します。市立総合病院の裏を回るように走り、その後急激に坂を下ります。下りきったところでT字路になりますから、右折します。その後橋を渡ったところの交差点を左折するとあとはひたすら直進します。直線道路から途中少しカーブが連続して風連の裏の方に出ますが、ここまではずっとはみ出し禁止区間です。この後ずっと直線道路でほとんど追い越し可能な区間となります。最後は名寄の町はずれで40号線に合流します(名寄市内の避け方参照)。
 なお、鷹栖峠方面から来た場合、士別に着いて道なりに進めば先ほどの西條がある交差点に出ますからそこを直進して先ほどと同じになります。また、239号線からの場合は、士別の街並みの手前の橋を渡ったところで国道から左にそれて、踏切を渡りいったん40号線に出ます(左折)。そして次の信号を右折して直進すると先ほどと同じ道になります。

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