作成1999.4   更新2001.6.24

国道38号線 滝川−釧路(297.6Km)
 滝川から釧路までの国道で、274号線が全線開通するまで、札幌から十勝・釧路方面への大動脈でした。JRも石勝線が開通するまでは、この国道に沿っている根室本線に特急が走っていました。
 札幌から行くと、滝川から別れますが、今はまっすぐ建設中のバイパスに入ってから右折していきます。途中赤平、芦別という石炭時代に栄えて、今は過疎が深刻な地域を通過して富良野に入ります。芦別には「北の京芦別」というレジャー施設があります(昔は芦別レジャーランドと言っていた)。巨大な観音像が目立ちます。道はごく普通の道という感じで、格別見所があるわけでもありません。
 富良野はスキーのワールドカップと「北の国から」ですっかり有名な観光地になりました。旭川は富良野の13倍以上の人口を持つ大都市ですが、本州の人にとって旭川は「富良野の近くの町」と言われているそうです。富良野ワインもなかなかの味です。「北の国から」の舞台となった麓郷は富良野の市街地を帯広方面に抜けて7〜8分ほど走った布部(ここも舞台になりました・・・私の両親が20年余り住んでいました)の手前から左に折れていきます。布部から山部にかけての国道沿いは夏になるとメロンだらけという感じになります。夕張メロンにも負けないおいしいメロンで、値段も比較的安いですから、おみやげにいいかもしれません。
 この後しばらく田園地帯を走り、幾寅(私が生まれたときに住んでいたところです)、落合と続き、トマムへの分かれ道を過ぎると狩勝峠です。この峠は距離的には結構ありますが、石北峠や日勝峠に比べると難所とは言えません。最近では上下線ともにかなりの距離の登坂車線があり、大型トラックがいても快適に走ることができます。峠を降りると「そば」が有名な新得です。新得の2Kmほど手前には無人速度測定器ができました。なお、この測定器は上下線両方についていますから注意しましょう。その先清水からは日勝峠経由で札幌方面から来た車が合流するのでやや交通量が多くなり、芽室からは直線となって(道内の国道第4位・・・13.8Km)そのまま帯広に着きます。なお、芽室の少し手前には無人速度測定器がありますから注意しましょう。
 帯広は食べ物がおいしく、気候も良いので(冬寒いのは仕方ない)、地震さえなければ住んでもいいと思える町です。国道沿いではありませんが、国道と平行して池田まで続く道道沿いに十勝川温泉があります。ここも大きな温泉地で、立派なホテルがたくさんあります。
 池田は有名な十勝ワインの里です。ワインを飲みながら十勝牛を食べることができるところもあり、夏のワイン城は観光客でにぎわいます。「まきばの家」という野外バーベキューをするところがあり、秋晴れの下でワインを飲みながらバーベキューというのもいいですよ。
 この先釧路までは2回しか走ったことがありませんが、途中から右手に太平洋が見える以外は面白味のない道です。といっても釧路に行くにはこの道しかありませんから交通量はそこそこです。観光客は帯広や池田から北上して足寄・阿寒方面に向かってから釧路に入ることが多いと思います。なお、釧路から走ると道の駅の手前で4車線道路が2車線になってすぐの所に無人速度測定器がありますから注意しましょう。
スタープラザ芦別 南ふらの しらぬか恋問
道の駅ワンポイントアドバイス
スタープラザ芦別 これといって特徴はありません。
南ふらの 物産館が道の駅という普通のパターン。
しらぬか恋問 海岸沿いにポツンと立っている物産館という感じ。

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