EastRiver(自作2号機)
初めて自作機を完成させ、これからクロックアップ等のパワーアップに挑戦というところですが、その前に自作第2号機を作成することになりました。以前一度挑戦したことがある「Linux」に再挑戦するために、専用のマシンが欲しくなったのです(Windowsとの共有も可能なのですが、何となく不安なので)。しかし、そのために前回のように7万程度のお金を出す気にもなりません。そこで、妻が職場で使用しているマシン(ValueStar-VE23/4)のスペックに不満を感じ始めていたので(特にHDD容量)、そちらにニューマシンを投入し、NXの方をLinuxマシンにすることにしたのです。
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省スペース型ベアボーン 元々妻が使用していたNXは省スペース型だったので、今回も同様に省スペース型にしたいと考えていました。ところが省スペース型(ブック型とも言うらしい)で、MicroATXのマザーボードを使えるケースはほとんど単品では発売されていないのです。そこで今回はマザーボードを組み込んだベアボーンキットを使うことにしました。ベアボーンですからこの際MicroATXにはこだわらないことにして、チップセットと価格で決めることにしました。一番望ましかったのはIntelの815搭載モデルだったのですが、近くの店には見あたらず、インターネットでの通販でもありませんでした(探し方が足りないのかもしれませんが)。最終的には「Intel-810」と「SiS-630E」との比較をした結果「SiS-630E」を使ってみることにしました。 というわけで、FDDと50倍速CD-ROMがついて24800円のキットを購入し |
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ました。サウンドもLANもオンボードですから安上がりになります(私は使わないので無関係ですが、モデムも内蔵されています)。そのかわりPCIスロット等は一切ついていませんから拡張性はゼロです。 写真を見てわかるように、小さな箱の中に、すでにびっしりと詰まっています。HDDやCPU、MemoryはそれぞれCD-ROMの下、FDDの下につけることになります。 |
Celeron700MHz 上に書いたようにこのケースではリテールCPU付属のクーラーは取り付けることができません。ベアボーンキットにはクーラーが付属していて、説明書では800〜850MHz程度まで動作確認しているということでした。しかし、予算の都合上Celeron700MHzに落ち着きました。Celeronも800MHzからはベースクロック100MHzになったので、そちらを使いたかったのはいうまでもありませんが、価格が結構違います。今までのマシンがK6-2/400の366MHz動作ですから(ベース66MHz)、約2倍というこことで妥協しました。 |
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128MBメモリと10GBハードディスク さて、いよいよHDD等の取り付けになります。先ほども書いたようにドライブ類の下に取り付けることになるので、ドライブ類をはずさなければなりません。しかし、このケースではワンセットではずれるようになっていて楽でした。ただし、その際にケーブル類はほとんどはずれてしまいます。「ベアボーンキットは自作初心者向き」というようなことが言われますが、省スペース型には当てはまらないと思います。 まずHDDですが、写真のようにCD-ROMの裏側に取り付けます。内蔵IDEはプライマリのみで、ATA66のケーブルがすでについています。しかもHDDがマスターになるようになっていました。もちろんスレーブにはCD-ROMがつながっています。電源も同様に、取り付ける場所のところに来ています。今回は1ヶ月ほど前に安売りのときに何となく買ったQUANTUMの10GBを使いました。5400回転ですから速度は期待できませんが、省スペースですから発熱のことを考えるとぴったりです。 次にCPUとメモリです。メモリスロットは2つで、128MBDIMMを1本使用しました。CPUが66MHzベースですからこれも速度は期待できませんが一応PC133-CL3規格のものにしました。CPUの取り付けはいつもと全く同じです。付属のFANは何となく頼りない感じですが、Celeron700MHzですから大丈夫でしょう。 |
お決まりのHDBench それほどスピードを求めてはいませんが一応ベンチもとってみました。いつも通り、今までのマシンとの比較のために同じベンチマークテストであるHDBench2.61を使用することにしました。結果は下の通りですが、やはりグラフィック関連の数値がかなり低いのと、HDDの数値も低いために、K6-III/400のXv13と比較してかなり低い結果になりました。また、Mobile-Celeron500MHzのノートパソコン(NT-1000)と比較しても、低いのが残念です。グラフィックはともかく、HDDについては、5400回転とはいえATA66の値としては低すぎるような気もします。しかし、普通に使用する範囲ではそれほど遅いという感覚はありません。 |
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環境を移行し完成 OSのインストールのときにちょっとトラブルがありましたが、それも無事終わり、MOを用いて元のマシンからメールや、通常使用しているアプリケーションの環境をそっくり移行しました。これが省スペース型でなければHDDを2つつないで丸ごとコピーという手もあったのですが、2台接続することができなかったので(元のマシンも同じ)、USB接続のMOを利用しました。その他LANを構築してしまってからLAN経由で移行という方法もあったかもしれません。 いずれにしても以前より小さくなって、「これで700MHzか」と思わせる外観です(これを書いている時点で、このキットのバージョンアップ版の1GHz対応FAN付きのものが発売されました)。キーボード以外は使っていませんが、スピーカもマウスも付いて、なかなかお買い得のキットでした。 自作2号機費用 51380円(税別)(モニター別) キット24800円+CPU12800円+メモリ4980円+HDD8800円 |
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