98じゃなくなったNX


 Windows95の時代になって、NECのPC98シリーズの存在価値が低下し、DOS/V勢に対抗するために98NXが誕生しました。しかし、「98」という言葉を使ってはいるものの、中身はほとんどDOS/V機となっています。今でもPC98シリーズは継続して発売されていますが、Windowsを使う上でやはり能力の低さを感じてしまいます。というわけで、どうしても2台必要になったときに購入したマシンです。コンパクトな本体は拡張性には劣るもののUSBもついて良くできたマシンだと思います。

 

販売店オリジナルモデル
 VarueStarVE23/4という機種は本来はMMXPentium233が搭載された機種ですが、購入したのは販売店オリジナルモデルで、CPUにはK6-266が搭載されていました。VE26/4として販売されていましたが、同じ型番のモデルもあるので混乱しそうです。オリジナルの233MHzと比較したことがありませんが、266MHzのK6はなかなか快適です。
                    SOCKET7に載ったK6-266(上にあるのが倍率ジャンパ)→
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種 VaruestarVE23/4
Processor AMD K6 266.1MHz [AuthenticAMD family 5 model 7 step 0]
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Display Cirrus Logic 546X 1.70g
Memory 64,496Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 1998)
Date 1999/11/20 23:58

HDC = Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller
HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)

A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
CD = GENERIC IDE DISK TYPE01
Q = MATSUSITA CD-ROM CR-172  Rev S18E
ALL Text Scroll DD Read Write Memory Drive
8724 16731 20558 10775 2961 3367 83 3 9951 5372 10053 C:10MB

K6−2/400が余った

現在のメインマシンであるXv13はPentium133→MMXPentium233→K6-2/400を経てK6-III/400までパワーアップしています。このため余ったCPUがたくさんあるのですが、目を付けたのがK6-2/400です。MMX-Pentiumは2.8V動作ですが、販売店側で2.2Vに変更して(下駄は使用していないので、どうやっているか不明)K6-266を載せていたので、そのまま載せ換えが可能かもしれません。266MHz動作ということは4倍設定です。K6-2/400は2倍設定で6倍動作ですから、何とかなりそうです。
6倍(2倍)不能
 K6-2/400は2.2V動作ですから、そのままCPUを挿し替えました。CPUのすぐ横に2列のジャンパピンがあります(上の写真参照)。何の表示もないのでちょっと不安でしたが、今までの経験上からいうと倍率設定ジャンパであろうと決めつけていじってみました。思った通りクロック倍率が変更されました。3本のピンが2列ですから、全部で9通りあることになります(全部オープンを入れて)。その中に6倍設定がなくても、間違いなく2倍設定はあると信じていたのですが、結果はNOでした。下のように4倍、5倍、5.5倍のどれかにしかならないのです。(写真の向きで)
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   5.5倍   5倍   5.5倍   4倍    5.5倍   4倍    5倍    5.5倍  4.5倍
オリジナルは3.5倍動作(1.5倍設定)の233MHzなのにその倍率もないのは不思議です。
      
366MHzで妥協
 何となく納得できませんが、下駄などの新たな投資を一切しないのだから仕方がないとあきらめることにしました。結局は初めの状態とショートさせるピンを逆にして(上の図の右から4番目だったのを右から3番目に変えた)、366MHzで妥協することにしました。100MHzのアップと3D-Now!!で結構変わるだろうという期待です。
グラフィックボードが致命的
 結果は、というと、CPU性能は確かに上がりました。しかし、いかんせんグラフィックボードの性能が致命的です。
いろいろと実験している9821Ap/U2に挿しているフルカラーウィンドウアクセラレータボードAとあまり差がありません(Apのページ参照)。Apのボードはローカルバス用とはいってもチップはかなり古いものです。
 このため、体感的に劇的に変わったという印象はありません。やはりWindowsにとってグラフィックボードはとても重要なようです。このVE23のボードは交換することができないようなので、改善するとしたら一つだけ余っているPCIバスに別のボードを挿すしかないようです。しかし、PCI用のグラフィックボードは数種類しかなくバルク品等もあまり見かけません。このマシンにはあまりお金をかけるつもりはないのでこれで良しとします。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種 VaruestarVE23/4
Processor AMD K6 3D 366.0MHz [AuthenticAMD family 5 model 8 step C]
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Display Cirrus Logic 546X 1.70g
Memory 64,496Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 1998)
Date 1999/ 1/11 14:49

HDC = Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller
HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)

A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
CD = GENERIC IDE DISK TYPE01
Q = MATSUSITA CD-ROM CR-172  Rev S18E
ALL Text Scroll DD Read Write Memory Drive
10505 22846 28228 10769 3277 3557 83 5 9931 5352 13905 C:10MB

ISDNでインターネット接続

役目を終えLinux再挑戦マシンに

 途中のパワーアップを経ながら約3年間現役マシンでしたが、ハードディスク容量が3.2GBしかなく、どうせなら新しいマシンを、ということでその役目を終えました。とは言ってもそれほど重くないアプリケーションを走らせたり、インターネットをやる程度には全く問題がないスペックですから、そのまま放っておくことはしません。以前Linuxに挑戦して途中半端なまま終わっていたのですが、それに使っていたマシン(Pentium133MHz)は分解されパーツが流用されるという事態になっていたので、今度はこのNXを使ってLinuxに挑戦することにしたのです。Linuxであれば、64MBのメモリも3.2GBのHDD容量でもさほど問題になりません。
 CPU以外はほとんど手をつけないで(途中妻の職場でLANボードをつけたが)使用してきたマシンでした。CPUを取り替えれば十分改造したとも言いますが・・・。                              2001.4.9


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