Vertiga (1)
Core
i7-920 旧のメインマシンは何度もパワーアップを繰り返し、というか一度は中身が新しいマシンになって6年近く使った。世の中が『Windows Vista』になっても、あまり評判が良くないこともあって、XPを使い続けていたのだ。しかし、2008年の後半くらいから徐々に調子が悪くなってきた。長く使っていればそういうことはあるもので、OSを再セットアップすればたいていは調子が良くなる。しかし、アプリケーションやネット関係など、環境を復元するのは大変な労力を要する。未だに『Norton Ghost』などの復元ソフトを使っていないので全くのゼロからの出発になる。 調子が悪いのが続くと、そういう苦労をするくらいなら新しいマシンが欲しい、と思うものだ(問題はお金の問題だけなのだ)。妻のマシンも同様に調子が悪いので、思い切って2台購入することにした。いままで妻のマシンは私のお下がりだったのだが、今回はこちらも調子が悪いので仕方がない。妻のマシンは別ページに書くことにして、新しいメインマシンについて…。 このところ、「新しいマシン」と言えば「自作」だったのだが、自作の方が安上がりというのはもう過去の話だ。昔はパーツを使い回せたから安上がりだったが、今は進歩が早くて3年もしたら以前のパーツはほとんど使えない(使えるのはDVDなどのドライブだけだ)。今回は旧マシンのパーツ総入れ替えから3年経っているので、マザーボードは新しい世代のCPUに対応していない。 そんなわけで、まるまる新しくするのなら完成品の方が安い(通常の大手メーカー品は高いが)ということで、ショップブランドを選んだ。ドスパラの「Prime」というブランドの「Galleria CS」をカスタマイズしての購入だ。最も迷ったのがCPUで、『Core2 Quad』とずいぶん比較したが、思い切って『Core i7-920』にした。このためにけっこう高価な買い物になったが、世代の古いCPUを買うと、すぐに代替わりして古いというイメージになってしまうから、こういうときは思い切った方がいい。前マシンで4万円もするCPUを買ったことを考えればそれほど高い買い物ではない。 ちなみに、結局はこの新しいマシン注文後まもなく旧メインマシンが全く起動しなくなった。1週間くらいの間、サブのノートパソコンで我慢していたが何とも不便で、ギリギリのタイミングだったようだ。 |
![]() ↑ サイドとフロントのパネルを外した状態 |
Windows Vista Home Premium SP1 OSも選べて、あまり気乗りがしなかったが、新しく買うのだから今から『XP』でもないだろう、ということで『Vista Home Premium』を選択した。『Windows Vista』はちまたの評判では「非常に重い」という悪い話しか聞かないOSだ。このマシンの1年くらい前に購入した「Let's Note R6」が『Windows Vista (Professional)』で、モバイル用の「Core2 Duo」では多少「重い」という印象を持っていた。さらにその半年後くらいに買った工人舎の「SC03」は「ATOM」という非力なCPUに1GBのメモリということで非常に重い感じがしていた。しかし、さすがにマシン性能が高ければ全く「重い」という印象は受けない。考えてみれば今までもアプリケーションが進化して「動作が重い」と思うようになったときにマシンを入れ替えると快適に動く、ということは何度もあったから同じことだろう。OSを含めたソフトが進化して、それを追いかけるようにハードが安くなっていく、ということなのかもしれない。それほど高性能を必要としないが新しい物好き、という人間にとってはまさにお金がかかるが、好きでやっているのだから仕方がないとも言える。 |
↓巨大なヒートシンクが付いたFANレスのビデオカード ![]() |
Let's
Noteを購入してから1年くらい経っていたから慣れてはいたが、使い始めたときはWindows2000・XPと続いてきたインターフェイスが大きく変わり、非常に戸惑いが多かった。初心者が何も考えずにファイルを保存したりするには問題がないのかもしれないが、作成したファイルはもちろん、環境ファイルの場所なども意識してアプリケーションを使う立場になると、どこに何があるのかわからなくて非常に困ったものだ。まあ、『Windows98』から『Windows2000』に変わったときも同じように感じたから仕方がないのかもしれない。
FANレス
GeForce9800GT |
トリプルチャネルメモリ 「Core i7」は新しいCPUで、それに対応するマザーボードがたくさんあるわけではなく、今回はショップブランドということもあるのでほとんど選ぶ余地なしだ。今回のセットになっているのは。MSIの「X58 Platinum SLI」という製品で、トリプルチャンネルのメモリアクセスができる6本のDDR3メモリスロットを搭載しているのが特徴だ。このため、この時期のデスクトップでは一般的な1GB×2ではなく1GB×3という構成にした。2GB×2という構成のパソコンも結構あるが、32bitのOSでは4GBを使い切ることはできないから3GBでちょうど良い。将来64bitのOSにしたら最大24GB搭載可能というところが凄い(そんなに載せることはないだろうが)。ちなみに、トリプルチャンネルにするにはメモリスロットを1本おきに使うことになる。間が広くて放熱にもいい感じがする。 それにしてもわずか5年前くらいは、512MBが普通で1GBあれば申し分なし、だった。また、私がこのサイトを始めた頃は単位が「KB」からようやく「MB」に変わりかけた頃だったことを考えると信じられない数字だ。 |
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Barracuda S-ATA
500GB 単位が大きく変わったといえばハードディスクも同様だ。私が初めてパソコンを買った13年前は標準でハードディスクが付いていることはなかった。アプリケーションもフロッピー(今や死語になって、存在を知らない人もいるだろう)で起動していたのだ。初めて購入したHDDは外付け50MB(単位に注意)で8万円だった(これでも通販で安かったのだ)。今は単位が2段階上がって「TB」になりつつあるが、今回は500GBでいいことにした。それでも初めて買った製品の1万倍だ。今回はセットだから単独の価格はわからないが、一般的には1万円はしないはずだ。仮に8000円だとしたら10万倍お買い得ということか…。 そんなことはともかく、このセットに付いていたのは、Seagateの「Barracuda」で、よく買うブランドだ。今回新しいマシンの蓋を開けたのは、写真を撮るという目的もあったが、HDDを増設するのが主目的だ。ちゃんと確認してはいないが、このケースには3.5インチのHDDを6個くらいは載せることができるはずだ。あまっているドライブはたくさんあるのだが、今さら80GBとかというドライブを載せても仕方がないので、前メインマシンで使用して |
いた、同じSATA2「Barracuda」の250GBをサブに搭載した。 このとき、SATAケーブルを挿すスロットを考えないでやったら、2分割してある500GBのHDDが「C」と「E」に、増設した250GBが「D」になってしまったが、蓋を閉じてしまった後に気づいたので面倒だからそのままにしてある。ちなみに、2台とも同じSeagateのBarracudaで、おなじSATA2の製品だが、今回の製品はシーク音があまり気にならない。 |
巨大なFAN 今回はビデオカードもFANレスにしたくらいだから、できれば静音マシンにしたい。静かかどうかはFANにかかっていると言っても過言ではないが、FANは冷えないと意味がないからいつもなかなか難しい。 しかし、今回のケースFANは12cmタイプで、650Wの電源も12cmのFANだから今までのものに比べると静かだ(サイドパネルに20cmのFANが付いているものもあってけっこう心惹かれた)。CPUのFANも測っていないがおそらく8cmで今までで最大だ。というわけで、かなりのパワーアップになったにもかかわらず、ミニタワー型のマシンを使うようになってから最も静音のマシンとなった。ただ、右の写真のように3つのFANが同じ所に密集していて、お互いに邪魔をしていないのか心配になる。 ちなみに、全てがSATAになったおかげで、ケーブルの幅がとても狭くなりケースの中が非常にすっきりしている。当然放熱効果も良いだろう。 |
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とうとうFDDなしのパソコンに 前マシンの時から3.5インチスロットにカードリーダーをつけていたが、そのときはFDD一体型のものだった。やや古い型だったためにSDHCカードに対応していなくて途中から使わなくなったが、同じタイプでSDHCに対応しているものも当然発売されている。今回はそれをつけたかったのだが、カスタマイズでその部分は選択できないようになっていた。今回付いていたのはFDDなしのカードリーダーだけのものだ。フロッピーは今や全く使わなくなってしまったから、気分的なものだけでわざわざ買い換えてつけることもないのでそのまま使用することにした。それにしてもノートパソコンではもう数年前からFDDなしのマシンを使っているが、デスクトップでもなくなってしまったというのは何となく感慨深いものがある。 2009.2.22 |
現在の環境及び周辺装置
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