Endeavor Pro700L3

 
フレッツADSL
 これもこのマシンとは直接関係がありませんが、ようやくADSLが開通したのでさっそく変更しました。昨年12月にフレッツISDNにしたときに新しいルータを買ったのに、わずか1年しか使わないのはもったいないとも思いましたが、それ以上にADSLの魅力は大きいものです。これを機会に無線LANも導入しようと思い、いろいろ調べました。Melcoから発売された「WLAR-8000ACG」というADSLモデム内蔵・スプリッタ付き・4ポート有線LAN(100BASE対応スイッチングハブ)・無線LAN(11Mbps)というルータを考えたのですが、なかなか発売されません。それで、とりあえずはモデムをNTTのレンタルとし、安いルータ(MelcoのBLR-TX4L)を買ってつなぎました。MTU、RWINをよくわからないままに設定し、最高で1.12Mbになり(NTTからの距離が4.5kmぐらいあるのでかなり優秀)、ISDNとは比較にならない高速さに満足しています。
 
ウィルススキャンとセキュリティ
 ADSLの話題のついでに。常時接続で考えなければならないのはセキュリティの問題です。今まで気にしながらも放っておいたウィルスについても、年末になって大流行し、ついにウィルススキャンとセキュリティのソフトを導入しました。比較的メモリを使わないという「Virus Scan Online」と「Personal Firewall」を選びましたが、使い方はいたって簡単です。以後不審なメールに対しても安心しています。
 しかし、やはりこれが常駐することによって、場面によってややもたつく感じがすることがあります。また、レジストリをいじった関係からかWindowsの終了時に不安定な状態になるようになったのです。そうなると久しぶりにパワーアップしたくなります。数ヶ月前に買ったWindows2000が放置されているので、どうせならWindows2000にしたいとは考えていたのです。と思いながら21世紀最初の年も終わりに近づいていきました。         2001.12.15
 
限りなく別なマシンへ
 さてそんなわけでパワーアップです。購入して1年半ほど、メモリとHDDの増設以外はオリジナルのまま使っていました。このマシンはThunderbirdコアのAthlonが出たばかりの頃のマシンで、マザーボードはSlotAのものだったために、CPUのアップグレードができないに等しい状態だったからです(Slot型は1GHzまでだったはず)。もしもこれがSocketAだったら半年くらい前の段階で1.2GHzあたりに交換して終わっていたかもしれません。そうこうしているうちにAthlonもMPやらXPという新しいモデルが登場してきたのです。
 そんなわけで、思い切ってマザーボードごと交換することにしました。ケースも買って新しく組み立てるという案もあったのですが、諸事情によりケースとCD-ROMドライブ、CD-Rドライブ、増設HDDはそのまま使用することにしました。安いケースもたくさんありますが、内蔵の3.5インチベイの数が少ないものがほとんどです。使用しているマシンのケースにはオープン3.5インチベイが2つのほかに内蔵用に3つついています(このマシンの後発のPro720LはSocketAタイプでCPU周りに余裕があるために、さらに2つついています)。HDDを2台つけるためにはこれぐらいはないと困ります。
 

   ↑ オリジナルのケース内部

↑ 真っ赤な基盤が目を引くマザーボード
 
IDE-RAID+USB2.0
 マザーボードにいくらお金をかけるか迷いましたが、将来的なことも考えてちょっと奮発しました。結局購入したのは、MSIのK7T266 Pro2-RUというATXのボードですが、決め手となったのはIDE-RAID(FastTrak100)がオンボードであること、さらにUSB2.0がオンボードであることでした。もちろんチップセットもKT266Aです。RAIDを組む予定はないのですが、IDEデバイスを8台つなぐことができるため、今後ATAPI対応のCD-R/WやMOドライブを接続することができたり、HDDをさらに増設できるというメリットがあります(現在は初代マシンであるPC9821-Xv13からの引継ぎでMOとCD-RをSCSI接続している)。USBは通常のオンボード2ポートの他に、付属のブラケットを使ってUSB1.1が2ポートとUSB2.0が4ポートということになりました。また、オリジナルマシンはサウンドがオンボードでなかったために、サウンドボードがあるのですが、このマザーボードはAC97オーディオがオンボードです。
 
Athlon XP1800+
 さてCPUですが、上記のマザーボードを選んだからには当然AthlonXPを使うことになります。今回購入する段階で発売されていたのは1900+まででしたが、ちょっと高いので1800+にしました。見た目には以前の深緑っぽい色の方がカッコいいな、と思いましたが、どうせクーラーの下に隠れるのだから同じです。Athlonを使う上で最も心配だったのはCPUクーラーの装着です。いろいろな雑誌に「コア欠け」に関する記事が出ていますし、販売店(今回はツクモ電気)の売り場にも注意を促す張り紙がありました。購入したのはバルク品でクーラーはついていません。本当はリテール品の方が良いかなとも思ったのですが、バルク品しかなかったし、他の店のリテール品は高かったので、クーラーは別購入になりました。
 

↑ 結構大きなCPUクーラー
クーラーマスター
 店の中でいろいろ選んで、流体軸受けの静音ファンに決めたのですが、店員に、「AthlonXP1800+にはこれは役不足」と言われてしまい(2GHz対応と書いてあったのだけれど)、結局薦められるままに購入したのは「クーラーマスター」という製品です。実はオリジナルマシンはとても騒音がうるさく、今回は「静かなマシンにする」というのも一つのテーマだったので、静かなファンが欲しかったのですが冷えないのではどうしようもないので仕方がありません。この製品には、左の写真を見てわかるように指で押し下げるためのフックがついています。このフックのおかげでCPUの上に装着するのが非常に楽でした。一番心配だったクーラーの装着が楽だったおかげで、思ったよりも楽な改造になりました。
 
DDR-SDRAM 512MB
 次はメモリです。オリジナルマシンにはPC133の256MBと128MBの合計384MBを搭載していましたが、今回はDDR-SDRAMということで、新たに購入しました。Windows2000にするつもりだったので、思い切って512MBです。あと1ヶ月くらい早く買っていればもう少し安かったのですが・・・。これだけ搭載すれば十分でしょう。 
 

 ↑ ノーブランドのDDR-SDRAM 512MB
 
今回は電源も
 オリジナルマシンの電源は250Wで、各種ドライブをつけている関係上、XP1800+にはちょっと不安があります。電源はケースについているもの、という感覚がありましたが、それは逆なのかもしれません。そんなわけで電源を取り替えることにしました。これについても静かな電源ということで店員の推薦でENERMAXというメーカーの「Whisper」というものに決めました。容量は450Wと、かなりたくさんのドライブを増設しても安心できそうです。また、AMD推奨の方式で、電源の下の部分(CPUの近く)にもFANがついています。当然Pentium4用の電源もついていますが今回は関係ありません。
 
40GBHDD+Windows2000
 上にも書きましたが、改造を機に以前から買ってあったWindows2000にすることにしました。この時期であれば通常WindowsXPを選択しそうなところですが、買っただけで使っていないWindows2000を使わないわけにはいきません。それにXPには互換性等の不安が残ります。
 そんなわけで、マスターHDDも変えてしまいました。オリジナルに増設したときからIBMのHDDがいいと思っていたのですが、「静かなのは絶対にこれ、しかも速いです」という店員の言葉に、「Seagate ST340016A・・・通称Barracuda」の40GBにしました。流体軸受けということで速くて静かだけれど最初のフォーマットにはとても時間がかかるというものです。店員の言うとおりFormatに1時間40分くらいかかりました。ちなみにこの時初めて知ったのですが、フォーマットしてしない状態で
Windows2000をセットアップしようとすると「NTFS」でのセットアップしか選べないようです。
 職場で使用しているノートパソコンで、すでに2年近くWindows2000を使っているので、使用そのものには不安はありませんでしたが、セットアップとなるとちょっと話は別です。しかし、つい最近そのノートパソコンの調子が悪くなって再セットアップしたばかりだったのでそれほど不安はありませんでした。なんと言っても512MBもメモリを積んだからにはWindows2000にしなければ意味がないのです。
 
ケーブルも
 せっかくここまでこだわったのだから、ということで、今回はIDEケーブルもフラット形式ではなく、スリムケーブルにしてみました。SCSIデバイスは近い将来なくそうかと思っている関係で、SCSIケーブルだけは元のままです。しかし、実はSCSIケーブルの幅が一番広くて、全体にあまりすっきりした感じになりませんでした。そのうち変えようと思います。

↑ SocketAに載ったAthlonXP1800+

↑ 何の問題もなく装着できたCPUファン

   SCSIケーブルだけがちょっと見苦しい →

 

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