いまだ現役のPC-9801DA/U2


386マシンの最初は「RA2/5」からだったと思います。この頃の3.5インチモデルは「UV」型番で、286マシンだけでした。「RA21/51」になったときに、「ES2/5」という386マシンが登場しました。ちょうどこの頃(1989年)パソコンを始めた私が購入したのが「EX2」で、それなりに満足して使っていましたが、「EMSメモリ」という方式が普及し始めてきて、サウンド機能とEMS方式を両立するには386マシンでなければならなくなりました。EMSは使いたい、でもゲームでは音を鳴らしたい、ということで思い切って購入したのが「DA/U2」です(1991年)。このときから3.5インチモデルには「U」がつくようになりました(X−MATEが登場するまで)。今では懐かしいですが、FDDにアクセスするときに「ガチャンガチャン」という音がしていました。8年前の448,000円(本体)は痛かった。

HDDは120MB
 8年前といってもやはりハードディスクは必需品でした。もちろんフロッピーベースで動くソフトもたくさんありましたが(ゲームの多くはそうだった)、一太郎もVer4.3になってフロッピー1枚ではきつい状況だったのです。これの前の「EX」のときは外付けでしたが、じゃまになるので内蔵を選びました。「SASI」という懐かしい方式のHDDですが、120MBで78000円(通販価格)と、今では信じられないほどの価格です(EXの時は50MBで8万円でしたが)。でも120MBがびっしりになるなどということはありませんでした。どんなに巨大なアプリケーションでも、せいぜい6MBの空き容量があれば良かったのですから。

メモリ専用スロット
 このときすでにメモリ専用スロットがあり、メルコの「EDA−4M」を使用し、合計5.6MBで使いました。この頃の5.6MBは「ぜいたく」と言えるものです。ちなみに、これ以降メルコの専用メモリは「EFA」「EAB」というように、どの機種用のものかわかりやすいものが発売され、徐々に「メルコ信者」になっていきました。

改造の虫が発生?
 HDDとメモリの増設のために、初めて本体のカバーを開けるときにはとても緊張しました。開けた印象は「スカスカだなあ」で、「これがCPUというものか」などとしばらく眺めていました。このとき改造の虫が発生したのかもしれません。しかし、この時には自分がそのCPUを抜くことがあるなどとは考えてもみませんでした。
                                   当時は「最速」とも言われた386−20MHz→

今では当たり前の倍速技術もこの当時では驚きだった↓
HDA−20W
 今ほどではないにしても、この頃からパソコンの進化が加速されていきました。愛しのDAは1年で生産が終了し、486マシンである「FA」へと変わっていきました。余談ですが、この頃98シリーズの型番に使われるアルファベットのことが話題になったことがありました。ここまでに使われたのは「E,F,M,X,V,U,R,L,D,C」で(ノート型のNもある)、この次は何が使われるかという話題です。
 後継機のFAは486SX16MHzでしたから、386DX20MHzのDAに比べ飛躍的に速くなったという印象はありませんでした。しかし、速さにこだわるのはいつの時代も同じで、この時からCPUを交換するという技が出始めました。この頃注目を浴びたのが「Cyrix」の「Cx486DLC」というCPUです。インテル製品に比べ価格が低いということで、それを使った「CPUアクセラレータ」が出回りました。「倍速で動かすなんてすごいなあ」と感心し(今では6倍とか言ってる)、つい買ってしまいました。購入したのはメルコの「HDA−20W」というキャッシュコントロールユーティリティが付属した製品です。486の40MHz相当にするというもので、FAより速くなったような気がします。ちなみに、CPUの交換はもちろん初めてでしたから、メモリ増設の場合とは比較にならないほど緊張したのが懐かしいです(この後、現在までにCPU交換は計4回やった)。

妻の職場で現役生活
 結局DAも2年使用し、「Ap」にメインマシンの座を譲りましたが、EXのように他には嫁がず、妻の職場で現役マシンとして活躍をしています。あれから8年、故障したことがないという元気なマシンです。妻が仕事で使うソフトに、N88BASIC(DOS版でないもの)で書かれたものがあり、機種依存の部分があるために、まだしばらくは現役を続けそうです。(1999.4)

                                                                ◎DA/U2の基本仕様


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