道央自動車道 士別剣淵−国縫(359.9Km)
 正式名称は「北海道縦断自動車道」で、その道央部分をこう呼んでいます。現在南は長万部まで開通していますが、長万部は「道南」ではないかと思います。旭川はどちらとも言えないのでこの名称でも良いと思いますが、現在工事中の和寒まで開通したときは「道北自動車道」と呼ぶのでしょうか。まあ、そんなことは良いとして話を進めましょう。
 最初に開通したのは北広島−千歳間で、わざわざ走りに行った記憶があります。この区間の国道は非常に混雑しますから便利ではありましたが、あまりにも短くてあっという間に走り終わってしまいました。その後、南は苫小牧、北は岩見沢まで延びて少しは高速道路らしくなりました。
 
 
札幌JCT−士別剣淵IC
 岩見沢までだった期間は結構長かったような気がしています。「北に延びるのはまだか、まだか」と待ちわびながら岩見沢から高速に乗りましたが、速いという便利さと料金の兼ね合いもあり、必ず利用するというまでには至りませんでした。それが美唄まで延び、滝川まで延び、と延長されるにしたがって利用する機会が増えていきました。
 ここで旭川を本拠地とする私にとっては大問題が起こりました。深川−旭川鷹栖間は2車線区間で開通するというのです。北海道第2の都市である旭川まで4車線が延びないのは全く納得がいきませんでした。「利用者数によって4車線にする」ということでしたが、制限速度70Km/hの追い越し禁止では利用者が増えないのも仕方がありません。しかも高低差が大きいため、冬は事故が多く「危険な高速」という印象を持ってしまいます。そうはいっても、旭川から札幌まで国道経由では3時間以上かかってしまいますから、高速を利用することが増えていきました。
 そうこうしているうちに、この区間も徐々に4車線化されて、平成15年には完全に4車線になりました。
 最近では高速を使わないで札幌に行くことはほとんどないのですが、その最大の理由は札樽自動車道と連結されたことです。私が札幌に行くとき、ほぼ必ず手稲方面に行きます。以前は札幌ICで高速を下りたあと、手稲まで非常に時間がかかりました。いろいろな道を試しましたが、札幌市内の車の量ではどうしようもありませんでした。しかし、現在では高速のまま新川ICまで行くことができ、大幅に時間短縮になっています。私の経験上、札幌JCTと札幌西ICの間では新川ICを利用する車がもっとも多いような気がします。欲を言えば、西ICでも下りることができればいいのですが・・・。
 さて話を戻して、この区間は交通量もあまり多くなく行楽シーズンなどでも大きな渋滞ということはほとんどありません。「高速道路らしく走る」ことができると言えるでしょう。走行に関して注意が必要なのは、4車線になったとはいえ高低差が大きい旭川鷹栖−深川間ですが、そのほかに江別−岩見沢間は大変風が強いので注意が必要です。
 高速道路ですから走りながらの景色はほとんど楽しめませんが、この区間ではやはり砂川SA(ハイウェイオアシス)が少し楽しめるでしょう。景色ではありませんが、子ども連れであれば、「子どもの国」に足を運んでみると良いと思います。他のSA・PAに比べ利用客も多いと思います。あとはこれといって何もありません。下り線の岩見沢手前にオービスがあるので注意しましょう。
 平成12年秋にようやく旭川鷹栖から和寒までが開通しました。基本的に2車線区間ですが、追い越し区間が結構たくさんあります。しかし、普通はICやPA・SAの前後が4車線になるのに、この区間はそれとは別の部分になっていて、比布大雪山PAは片側1車線の区間にあります。このPAからの大雪山連峰の景色はこの高速の中では有数だと思います。その後平成15年には士別剣淵ICまで延伸されましたが、その先名寄まではいろいろと論議を呼んでいます。しかし、名寄−美深間は高速道路規格のバイパスが建設されていますから、これと接続しない手はないと思います。和寒−士別剣淵間は上りと下りが離れて対面通行でない80km/h制限の区間が多く比較的快適ですが、両側の草が生え放題で、何となく「単なる車の少ない田舎道」という印象を持ってしまうような道です。
 なお、深川インターの少し手前に深川JCTがあり、深川・留萌自動車道が分岐しており、現在は沼田ICまで開通しており、平成16年度中に北竜ICまで延伸する予定です。
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旭川鷹栖 深川 滝川 奈井江砂川 美唄 三笠 岩見沢 江別東 江別西 札幌 深川JCT 札幌JCT 野幌上り 野幌下り 岩見沢上り 岩見沢下り 砂川上り 砂川下り

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長万部 豊浦 虻田洞爺湖 伊達 室蘭 登別室蘭 登別東 白老 苫小牧西 苫小牧東 千歳 恵庭 北広島 札幌南 大谷地 北郷 輪厚上り 輪厚下り 樽前上り 樽前下り 有珠山上り 有珠山下り

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札幌JCT−国縫IC
 同じ道央自動車道でも、札幌JCTから南は少し雰囲気が違います。開通してからの歴史も違いますが、少なくとも千歳ICまでは交通量が圧倒的に違います。そのうち千歳空港まで高速が分岐するのではないかと思っています(勝手な予想ですが)。千歳ICを過ぎるとやや車が減り、苫小牧からは岩見沢・旭川方面と似たような状況です。印象が違うのは岩見沢方面が山肌を削った部分を走ることが多いのに対し、こちらは元々平地だったと思える部分が多いことです。ただし、これも室蘭までの話です。なお、登別温泉に行く場合は登別東ICで下りましょう。高速を下りて10分程度で着きます。
 登別室蘭IC(旭川鷹栖というのと似たような感じです)から先もなかなかできなかったような気がしていますが、ここからは2車線区間になります。虻田洞爺湖ICまでしか走ったことがないので、その先はわかりませんが、少なくともここまでは旭川方面に比べて平野部が多く、冬期間の降雪量も少ないことから「危険地帯」とは言われていません。また、前後はっきりしませんが伊達ICの近くには道内の高速道路最長の橋がかかっています。高速を走っていると全くわかりませんが、一般道路から見ると高いところにある長い橋はちょっと変わった風景です。洞爺湖温泉へは名前通り、虻田洞爺湖ICで下ります。
 こちらの区間には有珠山SAなど、景色の良いSA・PAがあります。また、輪厚PAは道内では最大で、SAの方が大きいものだと思っていた私は、SAとPAの区別はどこでするのだろうと疑問に思っています。
 苫小牧東ICから日高自動車道が分岐していますが、ここはJCTとは呼んでいないようです。札幌ICと似ているような気もしますが、普通に苫小牧東で高速を下りるように走ると料金所の前で分岐する形になります。現在は厚真まで完成しています。
 変わったところでは、室蘭方面から来て、国道から登別室蘭ICに入るとき、通常の左折ではなく、道路中央から道が登っていく形になっていますから注意が必要かもしれません。左に寄って走っていると入れなくなってしまいます。
 話は相当戻りますが、札幌南IC−札幌西IC間はこの2つのICを含めて9つのICがありますが、全て上下線どちらかの出入りしかできません。左の図を見るとわかりますが、札幌JCTから来て高速を下りるには大谷地ICしかありませんから注意して下さい。ただし、現在札幌南ICで出られるようにする工事が進められています。これが完成すればかなり便利になるでしょう。
 なお、下り線千歳ICの手前にオービスがありますから注意しましょう。
なお、虻田洞爺湖IC−国縫IC間はまだ走っていません。
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