Let's Note R6

FIVAが限界
 2001年に出張や旅行用として買ったモバイル用のFIVA205は、Crusoe500MHzということで性能的に限界が近づき、さらに液晶カバーが割れて蓋の開け閉めに気を遣うようになってしまったために、ほとんど使われなくなってしばらく経つ。そういう状況の中でやはり旅行や出張に持って歩きたくてWindows2000にしてみたりメモリを増設したり、いろいろといじったがやはり限界ということで後継機種を探し始めた。
 
Core2 Duo U7500(1.06GHz)
 FIVAを買った頃は数種類のミニノートパソコンが発売されていたが、CasioやVictorが撤退して新しい機種が出なくなっていた。そんな中、以前からあるシリーズの新シリーズということで発売されたPanasonicの「Let's Note R6」に目が止まった。見た感じがあまり小さく見えなく、重そうな感じなのだが実は940gという軽さだ。何とFIVAよりも軽いのだ。いろいろ調べていくとどんどん欲しくなったが、いかんせん値段が…。20万円を超える値段にかなり迷ったが、どうしても欲しくてとうとう買ってしまった。
 一つ前のモデル(R6)はCore2 Soloだったが、主流になりつつあるCore2 Duoに変わったというのも購入の大きなポイントだ。CPU交換などをできる機種はほとんどないノートパソコンだから、最初に搭載されているCPUは非常に大事だ。

 ↑ 単なるデザインかもしれないが中央が膨らんでいる

 ↑ 丸いタッチパッドが特徴
 
10.1インチXGA

 時代はどんどんワイド液晶に移行しているが、このPanasonicのLet's Noteシリーズはビジネスモデルであるということから、頑なにスクエア液晶を採用している。購入してみてから感じたことだがTVなどで、何かの研究機関が紹介されるとき、非常に多くの場合でLet's Noteが使われているのには驚いた。
 このR6は10.1インチXGAということで、最近のノートパソコンに比べるとやや解像度が低いような気もするが、ほんの少し前までの主流だったことを考えると大きな問題ではない。それよりも、それまで使っていたFIVAがSVGAだったので、モバイルパソコンとしては解像度が高いという印象の方が強い。ただ、モバイルマシンは結構目に近い状態で使うことが多いので、この大きさの液晶ならばSXGAクラスの解像度でも十分使えそうだ。それにしてもLet's Noteシリーズはいつまでこのスクエア液晶で頑張るのだろうか、とも感じるが、幅よりも縦が長い方が使いやすいことも多い。
 
Windows Vista Buisiness Edition
 さて、このマシンは悪名高き「Windows Vista」である。Panasonicの直販サイトではXPモデルも選べるようだったが、時代の流れだから「Vista」も使ってみようということにした。さらに直販サイトでは天板のカラーが選べたり、オンボード標準搭載メモリが違うモデルもあったのだが、少し高くなるので市販モデルに落ち着いた。Core2 Duoとはいえ周波数も低いし、何と言ってもオンボードのビデオ処理能力が弱い。というわけで、それほど処理能力が高いモデルではないのでVistaから採用された「Aero」などを使おうとは思わないが、「サイドバー」は使ってみたいと思っていた。しかし、やはりそのためにはワイド液晶でなければちょっと邪魔な感じになってしまう。同じマシンでXPとの比較をすれば違いがわかるのかもしれないが、最初からVistaだからそういうわけにもいかない。ただ、処理速度などよりも、各種設定などの流れが今までと大きく変わり戸惑うことが多い。
 
メモリ増設
 直販モデルではオンボードメモリ1GBというモデルもあったのだが、前述のように高くなるので断念。結局購入したのはオンボード512MB+増設512MBで、メモリを大量に消費すると言われているVistaではやや不安が残る。増設スロットは1つしかなく、これ以上増設するには512MBのメモリを外して1GBを挿すしかないから無駄になる。やや特殊な形のメモリのようで種類が少ないし、1GBより大きなものは発売されていない。しかも純正品は1GBで5万円程度と高価なため諦めかけたのだが、BUFFALOから発売されているものがヨドバシで9000円弱だったので思い切って購入。512MBが無駄になるのはしょうがないと割り切ることにした。これで合計1.5GBになり、Vistaでも何とかなりそうだ。            2008.7

  ↑ 無駄になった512MBメモリ
 
 
Readyboost

 Vistaになって、メモリを多く使うからなのか、「Readyboost」という機能が付いた。USBメモリやSDカードなどの外部メモリを内部メモリのように使うというものだ。増設スロットが1つしかなく、これ以上メモリを増設できないこのマシンにとって画期的なものかもしれない、ということで試してみた。
 この頃、デジカメのメモリを替えて4GBのSDHCカード(Class2)が余っていたので早速試したみたのだが、挿入して最初の性能チェックで「利用できないメディア」とされてしまった。要するに遅いということなのだ。Class2とはいえ普通のSDカードより速いものだと思っていたのだがそうでもないようだ。試しに1GBのSDカードで試してみると問題なく使用できたのだ。いろいろ
調べてみると、SDHCカードはまだ新しい規格でカードリーダーの性能が追いついていないものもあるということらしい。このマシンに内蔵されているカードリーダーがそうなのかもしれない。
 そんなわけで、とりあえず1GBのSDカードをReadyboost専用にして挿しっぱなしで使ってみた。その効果だが…。あまりよくわからない。1.5GB以上の処理を要求することをしていないからなのかもしれないが、起動時に読み込みの時間が余分にかかるようになってしまっただけ、という印象になってしまった。     2008.10


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