番外編

GENIO e550GS  (1) (TOSHIBA)

 Zaurus・PalmOS・WindowsCE・PocketPC2002・2003など、種類が多くてよくわからなかったために躊躇していたPDAですが、近くの店で現品限りの安売りをやっていたときに思わず買ってしまったものです。わからないなりに以前からPocketPCがWindowsとの親和性が高いということで第1候補だったので、PocketPC2002搭載のGENIOは画面も大きく満足できるものです。
                                                                            (2003.7購入)

 
1 最初の目的
 出張や旅行の時にCassiopeia FIVA MPC-205を利用していましたが、車で出かける出張ならともかく旅行となるとやはりより軽いものが欲しくなります。そんな目的で購入した「カラーブラウザボード」はブラウジングとメール以外にはほとんど使い道がなく、引き出しにしまわれたままになっていました。スケジュール管理などそれほどする必要もないのですが、何となく欲しいと思っていたときに29800円という破格の値段で売られていたので思わず買ってしまいました。通常は4万円以上で売られている製品ですからかなりお買い得でした。
 
2 最大の液晶画面
 実は「現品限りの超特価」で売られていたこの「GENIO e550GS」ですが、それまではあまり存在を知りませんでした。しかし、安いから買おうかなと思って周りを見ると、隣にCASIOのCassiopeia Lagenda BE500が19800円で売られていました。この機種はよくこの値段で売られていて存在も知っていましたが、GENIOと比べると画面の大きさが全く違いました。それでその他の機種も見てみると何とこのGENIOが圧倒的に一番大きいのです(他のマシンは大きくても3.5インチなのに対し、GENIOは4インチ)。それで俄然買う気が起きました。大きさは手頃で重さは170g、CPUも他の最新機種と比べて変わりません。前から何となく欲しいと思っていましたから(何に使うのかと聞かれると苦しいけれど・・・)、気がついたときにはお金を払っていました。(笑)
 
3 PocketPC2002
 SHARPのZaurus、SONYのCLIE、そしてCASIOのLagendaなど、何が違うかといえばまずOSが違います。ZaurusはSHARP独自のOS、CLIEはPalmOS、LagendaはWindowsCEです。WindowsCEは以前PocketPostPetを買おうかと思ったときにちょっと調べたのである程度はわかっていましたが、他は全く知りません。さらに、最近はSigmalionIIに搭載されているPocketPC2002やSigmalionIIIに搭載されているPocketPC2003というものもあります。買う少し前に調べたところ、PocketPC200XはWindowsCEベースのOSであることがわかりました。このGENIOはPocketPC2002を搭載しており、起動した後の基本画面はWindowsXPそっくりです。これを見ただけでWindowsとの親和性が高いということがわかるというものです。
 Zaurusの新型はノートパソコンを小さくしたような形でキーボードもついていますし、液晶部分が回転して普通のPDAのようにもなります(このとき画面は横モードからたてモードに変わる)。非常に魅力的ですが値段も高く、ちょっと分厚くなるのが気になりました。デザイン的にはCLIEが「さすがにSONY」という感じでしたが、最大の難点は「PalmOSの日本語入力は非常に独特でなかなか慣れない」ということでした。PDAで日本語を入力することは少ないでしょうが、全くないということではないでしょうから、急に何かを入力しなければならないと 
きには簡単な方がいいに決まっています。現にもうすでに何度か日本語入力をしました。
 というわけでWindowsとの親和性が高いPocketPC200Xを選択することになりました。Sigmarionを除いて、いわゆるPDAにはまだPocketPC2003搭載のものは少なく、このGENIOはまだ現役OSと言って良いでしょう。
 
4 付属アプリケーション
 今回購入したのはGENIO e550GSという型番で、リモートスイッチ付きのイヤホンが付属しています。GXという型にはそれがついていませんが、その代わりに多くの付属アプリケーションがついています。どちらかというとアプリがついていた方が良かったのですが、GXは安売りしていなかったので仕方ありません。それでも、PocketPC版のExcelやWord、Internet Explorer、Media Playerなどが搭載されているので通常使う分にはあまり困りません。Zaurusの表計算でもExcelの表を参照すること
はできますが、編集するにはファイルを変換しなければならないのに対して、PocketPCではそのまま使うことができます。GENIOで作成した表もPocketPC用のファイル形式と通常のファイル形式のどちらでも保存することができます。これこそまさにWindowsとの親和性が高いという特長を生かしたものです。
 
5 Active Sync
 さて、PDAですからメインに使うパソコンとのデータのやりとりをしなければ使い道は非常に限られてしまいます。アプリケーションのインストールにしてもいわゆる「母艦」がなければこのGENIO単体ではできません。そこで使用するのがインストール済みの「Active Sync」というアプリです。パソコン側には付属CD-ROMからインストールします(最初はこんな小さなPDAになぜCD-ROMがついているのかと思った)。そして標準で付属しているクレードルをパソコンのUSBポートにつなぎ、GENIOをそれに載せるだけでOutlookのデータと同期されるという便利なものです。今まではOutlookを使用していませんでしたが、これを機会にスケジュール管理などに使うことにしました(スケジュールは管理しなくても困りませんが・・・笑)。
 また、このActive Syncのインストールで、パソコンのマイコンピュータに「モバイル
デバイス」というものができて、通常のドライブと同じようにファイルのやりとりをすることができます。GENIO側では「ファイルエクスプローラー」というパソコンのエクスプローラーのようなものを使って同じことができます。本体メモリはそれほど多くないし、当然ハードディスクなど搭載されていませんが、メモリカードを有効に使えばいろいろなファイルを持ち歩くこともできます。ちなみにOutlook Expressのメール機能とは同期できません。
6 赤外線通信
 職場で使っているノートパソコンには赤外線通信ポートがついています(ノートパソコンにはほとんどついていると思います)。しかし、これまでそれを使用するような機器を持ち合わせていなかったので一度も使ったことがありませんでした。家ではクレードルでデータの同期をさせれば良いのですが、職場のパソコンとも同期しなければ不便です。クレードルは1つしかついていませんし、専用のケーブルもけっこうな値段です。そこで、初めて赤外線通信というものをやってみました。ノートパソコンにもActive Syncをインストールするのですが、両方の赤外線ポートを向かい合わせると勝手に接続が始まり、GENIO側のActive Syncで「赤外線から接続」を選ぶとパソコン側でもActive Syncが起動してデータの同期が始まります。非常に簡単でとても便利です。これで職場と家と両方で同期することができ、完璧なスケジュール管理です(完璧でなくてもいいのに・・・爆)
 
7 SDカード・CFカード・P-in Comp@ct
 このGENIOにはメモリスロットがCFカード用とSDカード用の2種類ついていて、同時使用も可能です。CFカード用のスロットにはもちろん「P-in Comp@ct」を挿してインターネットができます。お金は少しかかりますが、どちらのカードも512MBというのはけっこう一般的になっていますから1GB程度の記憶媒体を持ち歩くことが可能です。私の場合、普段はSDカード(256MB)をデータ用に使い、CFスロットはインターネット用に空けてあります。
 まあ、いろいろ使えると言っても「所詮はおもちゃ」みたいなものですから、いつまで有効に使うかわかりません。逆にスケジュール管理を厳しくしなければならないようになるかもしれないし・・・。ちなみに「windowsCE FAN」というサイトに数多くのアプリケーションが出ていてダウンロードできるようになっています。良さそうなものはシェアウェアが多いのですが、探せば使えるものもあるかもしれません。
                         
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