ローカルバス 98シリーズの拡張バスはDOS/VのISAバスと同じく、16bit幅の転送しかできないもので、高速な転送速度を要求するものに向いていません。この頃のPC98にはまだPCIバスが搭載されておらず、そのかわりにNEC独自の規格で16bitと32bitの共用の拡張バスを搭載されました。これが「98ローカルバス」でグラフィックアクセラレータボードを中心にいくつか発売されましたが、長続きせずに消滅しました。
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A列車で行こう 鉄道会社経営のシュミレーションゲームで、現在のバージョンは5です。SimCityとちょっと似ていますが、うまく経営すれば町が発展し、失敗すると倒産するというものです。倒産しない限りゲームに終わりがないために、異常にハマってしまいました。速度の遅いマシンではなかなか時間が経過せずにイライラしました。
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14.6MBの壁 386マシンの登場とともに「640KBの壁」を越えてからもPC98シリーズが管理できるメモリの上限はずっと14.6MBまででした。Windows3.1の時代なら何とか足りていましたが、Windows95の時代ではこれではどうにもなりません。NECもついにその仕様の変更を迫られたわけです。これ以降メモリの上限は機種によって様々となりました。
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EUA−QP Apは「14.6MBの壁」を持った最後の機種となったわけですが、Windows95を少しでも快適に動作させるために、「AMD」の586CPU(この頃からCyrixがあまり元気がなくなりました)を使ったアクセラレータがI−Oデータメルコから登場しました。しかし、メモリの上限については解決されません。そこで登場したのがメルコの「ハイパーメモリ」です。独自の技術によって(特許になっている)CPUアクセラレータと14.6MB超のメモリを実現したものです。何度かの倍率変更を経て、最終的に6倍速動作の133MHzとなりました(Apは元々33MHzの倍速動作でした)。
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WGN−DX4 64bitチップを使用したグラフィックアクセラレータボードですが、98拡張バスではやはり高速な描写は望めません。しかし、ローカルバス用のボードが手に入らない限り(中古品以外は存在しない)、これ以上高速なものはないので仕方がありません。EUA−QPによって、CPU的には何とか使える速度になりながらも、グラフィックが遅くてはWindows98には致命傷です。メルコかI−Oデータで、最後のご奉公(?)と思ってBanshee搭載のローカルバス用ボードを作ってくれたらなあ。
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IDE98 元々IDEの転送速度を上げるためのボードですが、これを使用することによってApで使えるHDD容量の540MBの制限がなくなりました。もちろんOSによる制限はありますから、Windows95のOSR1では2GBまでです。これで、Xv13からはずした1.6GBのHDDドライブを使用できるということです。
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ファイルスロット FAに初めて搭載され、大きな反響を呼びました。それまでNECは規格をあまり発表しなかったのですが、このファイルスロットの規格は始めから公開され、各社から増設用HDDやCD−ROMドライブ等が発売されました。しかし、専用スロットに専用のSCSIボードを差さなければならないこともあり、どうしても高価になってしまうことから爆発的に普及するということにはなりませんでした。すぐ後にファイルベイ搭載機種を発売したこともあり、あっという間に消滅してしまいました。やはり独自規格というのは無理があるようです。
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ファイルベイ 現在のファイルベイと全く同じです。ファイルスロットと違い、要するにただ大きさの決まった場所が空いているだけのものです。ファイルスロットはレールに沿って差し込むだけでしたが、ファイルベイ用の機器はねじ止めや配線といった作業が必要となります。そのぶん安く作ることもでき、IDE規格のものも使用できるということで広く普及しました。DOS/Vマシンの5インチベイと同じものですが、大きさが合っていてもDOS/V用の機器を98シリーズに使うことはできません。
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IFC−NN 数少なくなった98拡張バス用のSCSI2インターフェースボードです。SMIT転送方式を用いていて(詳しくはわかりません)、98拡張バスとしては高速に転送できるようになっています。I−Oデータからも同じ方式のボードが発売されています。98拡張バスをサポートするメーカーもどんどん減っていくのでしょうね。
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