2014年
 
8月5日(火)〜8月10日(日)    5泊6日

   兵庫県(竹田町屋 寺子屋はな亭)
   兵庫県(ドーミーイン姫路)
   兵庫県(かんぽの宿 赤穂)
   兵庫県(ホテルオークラ神戸)
   兵庫県(有馬温泉 小都里)

 レンタカー
     アクア(トヨタ)

 走行距離
   1日目 125km
   2日目  85km
   3日目 187km
   4日目 162km
   5日目 139km
   6日目  79km

      合計 777km

 

 

8月5日
 今年は仕事やら、親戚の結婚式やらで遅い出発となった。しかし、前の週まで西日本では台風や大雨で被害が出ていた状態で、またすぐに次の台風が来ている状況だから、結果的にはもうここしかないという日程だ。
 今年の旅行は3年ぶりに大河ドラマがテーマで、「黒田官兵衛」ゆかりの地を巡る旅だ。沖縄以外では初めての同じ県に5泊することになっている。
 今年は8月限定でJALの旭川9:35発の伊丹便という理想的な便があって、迷わずそれに決めた。普段から飛んでいるANAの関空便は旭川18:15発だからまるまる1日損するのだ。
 この日の旭川空港は雨で、ちょっと不安な出発になったが、大阪に着いてみると「少し雲が多めの晴れ」おという天気でとりあえずほっとする。ちょうど昼時に到着なので、伊丹空港ビル内にある「たこぼん」というお好み焼き屋でミックスモダンとミックス玉を食べてから出発する。お好み焼きは1枚にして、明石たこ焼きを食べてみれば良かったと少し後悔した。
   空港ビル内にある「たこぼん」 →
  ↓ミックスモダン。美味しかった
 今日の最初の目的地(唯一の立ち寄り地)は「有岡城跡」。官兵衛が幽閉されて足を悪くする場所だ。しかし、攻め落とされて滅びた城だから、わずかな石垣が残っているだけで全く雰囲気を感じることはできなかった。道を尋ねた人が「期待はずれかもしれませんよ」と言っていたが、ある程度は予想してきていたので、それほどガッカリはしなかった。しかし、全く時間をつぶすことはできないので、すぐに引き上げる。近くの大型スーパーの駐車場に車を入れたのだが、あまりの短時間に無料扱いだったほどだ。
 そんなわけで、他には特に何もないので、今日の宿泊地である竹田へ向かうことにする。ナビのせいで少し回り道をしたが、すぐに高速(中国自動車道→舞鶴若狭自動車道)をひた走る。春日というICから丹波市付近が一般道しかないつもり

↑城跡入口            ↓石垣の一部    
だったのだが、速度制限はあるものの、ずっと高速の続きのような道で、予定よりもかなり早く到着した。
 今日泊まる宿は、「竹田町屋 寺子屋 はな亭」という明治時代の古民家風の宿だ。造りの違う2棟あって、2組しか泊まれない。非常に趣のある宿で、ちょっといつもと雰囲気の違う旅行の開始となった。それにしても宿の付近はJRの駅があるものの他にはほとんど何もない。部屋の冷蔵庫に入れるビールでも買おうと思ったがそれらしき店もなかった。仕方なく車を走らせて少し離れたローソンまで行ったほどだ。その後は明日登る竹田城の登山口まで行ってみて、寺町通りも歩いてみたが、それもすぐに終わって、夕食までの間に風呂に入ることに。

↑左 メゾネット形式の2階はベッドルーム    中 1階は「ごく普通の家」という感じ    右 風呂は温泉ではない    奥の部屋は吹き抜け→
  
風呂上がりのビールを飲んで、すぐそばにある「カフェ 寺子屋」まで食事に出かける。出かけると行っても本当にすぐそばで、浴衣で出かけた。ここは最初にチェックインするところでもあり、日中は一般観光客向けにカフェとして営業している。こちらも古民家風の趣がある造りだ。
 1日2組限定ということで、もう1組はどんな人たちだろうかと思っていたのだが、結局誰も現れず、我が家の貸し切り状態だった。のんびりはしたが少し寂しい感じでもあった。
 明日の朝、竹田城に登ってから朝食にする、と言ったら、歩いて登るのは結構きついですよ、と言われた。ガイドブックではそうでもないような感じだったが…

 ←食事はすぐそばにある「カフェ 寺子屋」

寺子屋での夕食

写真の他に、前菜、刺身、すき焼き
超高級というわけではないが
どれも美味しくてボリュームたっぷり

ビールは「城之崎ビール」
ワインは「天橋立ワイン」
日本酒は朝来市の地酒
やっぱり生ビールが欲しかったなあ


 
8月6日
 今の時期は「雲海」ではないのだが、今朝の天気は今にも雨が降りそうな感じで、少し雲海に近い雰囲気かもしれない。「ちょっときついかも」という宿の人のアドバイスもあったが、パンフレットでは700mくらいだからそうでもないだろう、ということで朝飯前の運動だ。
 と、軽い気持ちで出かけたが以外ときつい…。平らな部分がほとんどなくて、「ほぼ登山」だ。朝飯前なだけに空腹だからよけいにきつい。20分程度などと書いている本(パンフレット?ネット?)もあったが、45分歩ほどかかって、駐車場側からくる緩やかな舗装道路に出

   ↑ 険しい登山道
た。そして、中腹駐車場(一般車はそこまで行けない)のトイレを過ぎたらもうトイレはないということになっていたが、竹田城目前のところにトイレができていた。大手門の手前に受付の小屋があって、本来はそこでお金を払うようだが、朝早いために時間外で誰もいないし窓口も開いていない。立ち止まっていると、清掃ボランティア風の方がきて、パンフレットをくれた。お金のことを聞くと、いいというのでそのまま城跡に向かった。山城に来ているのだから仕方がないのだが、ここまでかなり登ってきたために「まだ登るのか?」という印象を持ちながらもう少し登る。その結果見ることができた景色はちょっと想像と違っていたのが少し残念だった。
 観光客が増えすぎて、という話は聞いていたが、その影響で石垣などが傷み、ロープで立ち入り禁止になっている。そのため高い場所に登ることができなくて、ガイドブックに載っているような景色を見ることはできなかった。「日本のマチュピチュ」にはほど遠い景色だ。しかし、ここに限らないが、よくこんなところまで石を運んだりして城を作ったものだ、と感心する。
 それにしても、「表米神社」の鳥居のところには「竹田城まで約700m」と書かれているのに、登山道の途中に左のような立て札があるのは詐欺のような…
 ↑ 上  表米神社。階段を上ったところから登山道に入る   下 登山道の途中にあった看板                             大手門から城跡に入るところ ↑
 ↓ 竹田城の石垣。ロープが張られていて上れないのが非常に残念      右下 竹田の町並み(竹田駅方面)を見る。下からも石垣の一部は見える

 降りてくるとき、ほんの少し雨に当たったが、カッパを用意していたので濡れることなく下山(ただし、汗でしっかり濡れてはいた)。すぐにシャワーを浴びて朝食へ。夕食と同じくカフェに移動しての朝食だ。納豆や卵などもついたご飯と自家製のパンの両方が出る不思議な朝食だったが美味しくいただいた。
 朝からずいぶんと行動したが、行動開始が6時前ということで、チェックアウトはそれほど遅くはない。今日はこの後姫路に向かい、メインの観光になる。しかしその前に、「立雲峡」というところに行って、竹田城の遠景を見る。マチュピチュのような雰囲気は味わえなかったが、何としてもガイドブックに載っているような写真を撮りたいのだ。行ってみると、実は宿からかなり近い(もちろん車で)。こんなことなら時間をもてあましていた昨日のうちに来た方が良かったかもしれない。というのはこちらも展望台まで結構登るのだ。きつい、というほどではないが汗はしっかり出る。まあ、そんなわけで小雨が降っていたこともあり、一番上の第3展望台までは行かずに、第2展望台で終わりにした。
 その後は一気に高速で姫路だ。今回のメインになるところだから、雨は降らないで欲しいと願いながら走っていたが、姫路に近づくにつれて晴れ間が出てきた。どうやら大丈夫なようだ。
 最初に行くのは「御着城跡」。城跡はほとんど残っていないが、やはりここ
から始めなくては…。着いてみるとやはり目立った史跡はあまりない。御着城を模した公民館があるが、純粋に公民館としての役割だけのようだ。ここが二の丸跡であとは白壁の一部と黒田家廟所、そして国道を挟んで本丸跡に小寺大明神がある。頼りないナビの案内で細い道に入り込んでしまい時間がかかった割に見学には時間がかからず、早々に引き上げることにする。
 そして次は姫路城。まずは城の前にある駐車場横で開かれているお決まりの「大河ドラマ館」へ。だが、ちょうど昼時だったので、甘味処のような店(比較的有名なお菓子屋さんのようだ)でそうめん(妻はぜんざい)を食べてから行くことにした。大河ドラマをテーマにして旅行したときは必ず行くのだが、最近はちょっとレベルが落ちてきている感じがする。それほど時間を使うこともなく、全貌が現れた姫路城へ向かう。最初に駐車場から見たときは噂通り「白すぎるかも」と感じるほだったが、徐々に見慣れると「美しい」と感じるよう
  ↓ 立雲峡第2展望台から見る竹田城。同じくらいの高さだ。
になった。まだすぐ横に工事用のクレーンが見えて大天守の中には入ることができない。まあ、中は何度か見ているので白くなった外観を見ることができれば満足ではある。惜しむらくは、工事中の様子を見ることができる「天空の白鷺」の時期に来られなかったことだ。
 それにしても以前来たときにも「美しい城だ」と感じていたが、改修工事が終わった姿は以前にも増して「美しい城」だ。決して「白すぎ城」ではない。ちなみに、すべての工事が終わって大天守にも入ることができるのは2015年3月27日だそうだ。

← わざとクレーンを入れて写してみた
↓ 菓匠「白鷺堂本舗」でそうめんとぜんざい


 ↑ 黒田官兵衛顕彰碑     ↓ 二の丸跡の白壁
          自分的にはこの角度が姫路城のベストショット→
 御着城や大河ドラマ館が予想よりも見応えがなく時間を使わなかったので、計画よりも早く当初の予定が終わった。そこで、時間が足りないと思ってあきらめていた「広峯神社」にも行くことにした。姫路城からはそれほど遠くない。ここも山の中にあって、ある程度歩かなければならないが、それほど「登る」という感じではなく、疲れた体には助かった。とにかく今日は朝早くから登ってばかりなのだ。
 ここは黒田家ゆかりの地でもあり、ドラマのロケ地にもなっているが、途中に大河ドラマの旗が少しあった程度で、ほとんど人影もなく寂しい感じだった。御着城もそうだったし、姫路城だって官兵衛には関係なく人が多いと予想されるから、今回の大河ドラマがもたらした経済効果はちょっと疑問のような感じだ(一応、大河ドラマ館は観光バスのルートになっているようだったが…)。

 そんなわけで、本日の観光予定はすべて終了。かなり体を使って汗もかいたから今日のビールは美味しいだろう。まずはホテルにチェックイン。今日のホテルは「ドーミーイン」姫路駅南口すぐのところにあり、温泉付きだから今日の疲れた体にはもってこいだ。部屋には行って一段落して、夕食の前に少し買い物ということで街に出る。駅に入ってその大きさと賑わいに驚いた。新幹線の駅があるだけではこんなに賑わうことはない。夜部屋に帰ってから調べてみて、人口が53万人以上もいることに驚き、無知を恥じる。しかも初めて訪れた20年前にはすでに50万人いたのだ。
 夕食はネットで調べて予約してあった「じごろ 離れ」という店に行く。最近流行の創作系居酒屋で、特別変わったものはないがまあまあだった。ただし、「太アスパラと○○の○○巻き梅肉ソース」というのだけはどうにも納得がいかなかった。最初アスパラが入っていないのではないか、というくらい細いアスパラで、しかも梅肉ソースでもない。そのことを詫びるでもない。と、この時はちょっと不快になったが、まあその他はそれなりだったのでおとなしく食べてホテルに帰る。ホテルの1階がセブンイレブンだったので、飲み物の調達は非常に楽だった。
 温泉大浴場で今日の疲れをとり、ブログのアップなどをして明日に備えて寝る。明日はちょっと移動距離が長いが、今日ほど疲れることはないだろう。
 ← ごく普通のツインルーム     ↓ 食べた料理の数々。右から2番目が上に書いた料理


8月7日
 旅行3日目。今日は水攻めの「備中高松城」がある岡山まで足を伸ばして赤穂に宿泊だ。その前にまずは朝食。ドーミーインの朝食は何かしら地元の料理が出るが、ここでは「姫路おでん」と「かつめし」。かつめしは自分
で盛りつけるスタイルで、量を加減できるし、何といっても熱々のご飯で食べられるのがうれしい。生姜醤油で食べる姫路おでんも、どちらも抜群に美味しく満足できる朝食だった。
 今日の最初の目的地は「書写山圓教寺」。西の比叡山と呼ばれるそうで、今回のドラマのロケでも使われている。ケーブルカーを使わなければ行けないので最初は計画に入れていなかったのだが、信心深くないのに有

名な寺社仏閣には必ず行く我が家としてはやはり外せない。駐車場の係のおじさんが、ナビだと遠回りの案内になるからといって親切に道を教えてくれて(手書きの地図までくれた)道に従って、迷うことなくケーブルカーの乗り場に到着。まだ時間が早いせいか(寺社仏閣は朝が早いはずだが)人は少ない。上りのケーブルカーは我が家以外には関係者っぽい

人が一人しか乗っていなかった。ケーブルカーは5分程度で到着。降りてすぐ志納金500円を払わなければ先に進めない。ケーブルの料金を入れて一人1400円かかる計算だ。プラス500円払えば「摩尼殿」の近くまでマイクロバスで移動できるが、ここはやはり歩いて散策でしょう、ということで歩いたのだが、実は昨日の山登りで少し膝が痛い。それでも一通りのものを全て見て回ったので、往復1時間以上かかった。ある程度時間を使うことは覚悟していたので計画にはそれほど響かないが、昼食をとる場所には若干影響した。当初は岡山まで行ってから讃岐うどんを食べる計画だったが、それでは時間的に遅すぎるので変更することになった。ただ、場所は全くの未定だ。
 ケーブルカーで下山し、次の目的地である「龍野城」へ向かう。ガイドブックに載っている場所がなかなかわからなかったが、パンフレットに出ていた「霞亭」というそうめんの店に行くときにその場所を発見した。よくわかっていなかったのだが、たつの市は市内を「揖保川」が流れている、有名な「揖保の糸」の生産地
だったのだ。前日もそうめんを食べたが、やはり産地で食べなくては。しかし、この店の売りは暖かい「にゅうめん」のようで、冷たいそうめんは夏場だけのようだ。その盛りつけも冷水の中に入っているタイプではなく、竹を割った器に入った氷の上に具とともに載っている。写真のように、趣はあるのだが冷たさがなく、昨日姫路で食べた時の方が麺も腰があって美味しかったのが残念だった。                                                         最初の坂を登ったところにある「仁王門」 ↑

       ↑左 圓教寺のメインである「摩尼殿」        右 大講堂(3つの堂が並んでいる)
 今日は遠くまで行かなければならないので、のんびりはしていられない。「揖保の糸」の産地とはいえ、今やどこのスーパーでも売っているのであまり珍しさがない。というわけで他には特に観光することもなく、食べ終わってからはまっすぐ高速に乗って岡山総社ICまでひた走る。今日はこの高速をまた赤穂まで戻ってくるのだが、同じ道を走るのがちょっと悔しい。しかし、一般道を走るほどの時間的余裕はないから仕方がない。

                       そうめん専門店「霞亭」と冷やしそうめん →
 ↓ 龍野城 左がガイドブックに載っている写真だ

 今日はそれほど良い天気になるような予報ではなかったが、岡山に着いたときにはすっかり晴れていて、非常に暑いという状態だった。やはり夏の旅行はこうでなくては、とはいえ暑い。20年前にもこのあたりには来ているのだが、そのときは車を使わず列車で来て「吉備津神社」「吉備津彦神社」を歩いてみて回ったのだ。車がないと、そこからここまではかなり遠い。しかもその当時の私の歴史度(学生時代は歴史が大嫌いだったからほとんど知識がなかった)では「水攻め」も「備中高松城」も知らなかった。この一帯は公園として整備されていて散策しても気持ちよさそうだが、暑いしそんな暇はない。「清水宗治の墓」と「胴塚」、「辞世の句」を見たので満足して最終目的地である赤穂まで戻る。

    ↑ 左 清水宗治切腹前の辞世の句           中 胴塚            右 清水宗治の墓
                                                                               ↓ 白桃とマスカットの「大福あいす」とマスカットソフト
 高速に乗ってすぐの「吉備SA」でトイレタイムにしたのだが、結構大きなSAで売店を見ているうちに見つけた白桃味とマスカット味の「大福あいす」を見つけて衝動買い。毎年高速SAではこんな感じで何かを食べる。で、それを買って車に戻る途中にマスカット味のソフトクリームを見つけてしまった。我慢できずに大福アイスを食べてから買いに行った。思わずすぐに食べてしまったために先っぽがない写真になってしまった。これも旅行中よくあるが、今までにもいろいろな味のソフトクリームを食べてきた。今年のマスカットソフトは残念ながら1位になることはできなかった(1位は長崎自動車道の大村湾PAのびわソフト)。
 今日の宿泊地である赤穂にはそれほど時間もかからず到着。時間的には午後4時頃で、あまり望ましくはないのだが、まずは旅行にくる前からどうしてもと思っていた「赤穂塩ラーメン」を食べることにする。播州赤穂塩ラーメン組合というものもあり、それに加盟しているJR赤穂駅に隣接している商業施設

 ↑ 赤穂塩ラーメン。まろやかな味だ
の2階にある「麺坊」という店に行ってみた。駐車場がわからないので駅前に堂々と放置して行ったが特に何も起こらなかった。ラーメンは非常にあっさり味で、天然塩を使ったほんのり甘みを感じるスープがなかなかだった。夕食前のため私1人しか食べないのだが、2人で行って注文一つでOKしてくれた。目的の一つを達成して満足。
 赤穂といえば「塩」よりも「赤穂四十七士」の「元禄赤穂事件」の方が有名かもしれない。しかし、その前に「塩の国」という施設があるようなのでそちらに行ってみたのだが、何だかよくわからないし人もいない感じなので予定変更で「大石神社」に行くことにする。まあ、これと言って特別なものでもないのだが、有料の施設には四十七士の木像があり、また国史跡の大石邸もある。その他「宝物殿」などを見てから「赤穂城」の方に行ってみた。ここに来る途中に見た感じではいい感じの石垣と堀が見えたのだが、それ以上のものはなく、ちょっと物足りない感じだった。まあ、そんなに大きな城がたくさんあるわけではないから仕
方がないのかもしれない。というわけで、「塩」関係を省くと赤穂で見るところはこれで終了。わざわざここまで来て宿泊する意味があったのかちょっと微妙ではあるが、それはさておいて今日の宿に向かう。
 今日は「かんぽの宿」で、全室オーシャンビューという宣伝に惹かれて選んだ宿だ。部屋は特徴はないが広く、大きな窓からバルコニーに出ることができる。しかし、低層階で目の前が道路だったために写真を撮るとき以外はほとんど出ることはなかった。そこはちょっと残念だったが、部屋からはしっかりオーシャンビューで、瀬戸内海の穏やかな海を見ることができた。ちなみに、部屋の位置の関係で、食事をするところの方がよりすばらしい景色だった。また、大浴場の露天風呂からも同じような景色を見ることができた。
 食事の前にまずは温泉だ。日帰り入浴の客もほとんど帰る時間で、ゆっくりと湯につかることができた。昨日も大(中?)浴場はあったが、やはり温泉はひと味違う。


↑ 大石神社の門(左)と本殿(右)          ↓ 左 赤穂城の石垣と櫓   右 赤穂四十七「義士発祥の地」の碑

 そして食事まで少し時間があるので、湯上がりのビールを我慢できなくて自動販売機から買ってきた缶ビールを飲む。湯上がりに生ビールだけ飲ませるような施設はないのだそうだ。ここは改善を要する点だ。

 ↑ 部屋の大きな窓の外が下の写真のような景色
 そうこうしているうちに食事の時間になり指定のレストランへ。海が見える窓際のテーブルでコース料理である。まずはビール、なのだが、何とスーパードライのエキストラコールドを飲むことができるではないか。さっき湯上がりで生ビールを飲めなかった不満もこれで解消だ。こういう温泉のレストランでエキストラコールドを飲めるというのは珍しい。大浴場の隣で飲めれば大繁盛だろうに、と思った。
 料理は「50代からの美味しいもの」というプランで、量よりも質というものだ。なかなか美味しいものがあってそれなりに満足できたが、それでもやはり量が多く、蛸釜飯はおにぎりにしてもらって部屋に持ち帰った。途中「しばれ酒」というものを注文してみたのだが、日本酒を冷凍庫に入れてガチガチに凍る前のシャリシャリの状態の酒だった。エキストラコールドといい、しばれ酒といい、キンキンに冷やしたアルコールが得意なようだ。
 食後は部屋でくつろいで、夜食におにぎりを食べて早めに就寝だ。
↓ 上段左から  テーブルにセットされていたもの(刺身・鴨ロースサラダ・蛸酢・銀鱈西京焼き・柚ワイン)、蒸しアワビ陶板焼き、穴子の天ぷら
↓ 下段左から  蛸釜飯、ハマグリのお吸い物(そうめん入り)、釜飯を茶碗に、しばれ酒  この他にデザートのスイカ       右端はスーパードライのエキストラコールド


 
8月8日
 今日はそろそろ天気が心配だが、朝の段階では比較的良い天気だ。右の写真は日の出を撮ろうと思っていたのにちょっと油断してしまって、陽が出てしまった写真だ。

起きてすぐに朝風呂に行き、しっかり目を覚ましてから食事だ。朝は人がいなくて気持ちがいい。ほとんど貸し切り状態だった。
 朝食は夕食と同じ会場でのバイキングで、品数も比較的多めで
美味しくいただいた。イカソーメンがあったのだが、ここもイカが獲れるのだろうか。そんなわけで朝からしっかりと食事を摂り旅行の後半に出発だ。今日は姫路を通り越して加古川へ行く。官兵衛の妻「光」が生まれた「志方城跡」に行って、その隣の三木市にある「三木城跡」という順番だ。
 チェックアウト後はまっすぐ高速へ向かい、一気に加古川だ。赤穂のICも比較的近く、加古川ICから志方城跡までもすぐだから比較的早い時間に到着した。志方城は観音寺城とも言い、ほぼ寺だということは知っていたがなかなか見つけられない。車の幅ギリギリの細い道も走ったりしてようやく発見したのだが、あいにく改修工事中だし、車を停めるような場所もない。どこかの車庫前に一瞬だけ駐車して写真だけ撮ってすぐに引き上げた。どうやらこの大河ドラマを宣伝   ↓ 朝食もなかなか美味しかった

    反対側からの方がホテルらしいが
                   撮影ポイントがない →
に使おうという気はさらさらないらしい。あまりにも時間を使わなかったので、加古川市の中心部まで行って、聖徳太子が建立したと言われる「鶴林寺」に行ってみることにする。
 道が結構混んでいて、渋滞のような状況のためけっこう時間がかかったが、何とか到着して見学。「播磨の法隆寺」と言われるだけのことはあって、先ほどとはうって変わってなかなかの見応えだ。時間があるのでゆっくり見学してから三木市へ向かう。
 ここはずっと一般道を走ったが距離がないのですぐに着いた。しかし、肝心の三木城跡がなかなか見つからない。今年のナビは精度が悪く「目的地周辺です」が結構広い範囲になっている。ここまでもそうだが、この後もこのナビに悩まされる。
 ようやく見つけた城跡は、ほぼ「単なる広場」で何もない。顕彰碑のようなものがあるだけだった。歴史的にこの三木城主は滅ぼされてしまって、今の町にあまり恩恵がなかったのだろう。昔の殿様を敬うという雰囲気がない町だった。
 さきほど立ち寄った「鶴林寺」に行かなければ今日のここまでの行程は何もないものになってしまうところだった。
  右の標識がなければ何だかわからなかった
 今日の昼食は当初、加古川で「かつめし」という計画だったが、姫路のドーミーインで食べたし、時間的にも合わなかった。三木城跡まで来てもまだ少し早い、というわけでこのまま明石まで行って「明石焼き」を食べることにする。
 実は「明石焼き」がどういうものなのかほとんど知らなかったのだが、有名な老舗である「本家 きむらや」という店に行ってみると「玉子焼」と書いてある。昼時だったのでかなり並んでいたが迷わず並んだ。店の写真に人が写っていないのは、自分たちが先頭になったとき奇跡的に後ろに誰もいなかったため
     ↓ 左 「鶴林寺」の入り口から見る三重の塔    右 三木城公園にある別所長治の時世の石碑
で、直後にまた行列になった。それでも比較的回転が早く、ほどなく店内に入ることができた。メニューを見ると1人前は20個となっていて、ちょっと多いかなとも思ったが、2人で20個では足りないので、1人前ずつ食べることにした。焼き上がった「明石焼(玉子焼」)は少し手前に傾斜した板に整然と並んでいる。焼く機械から直接この板に移すためで、よく考えられている。さて、その「玉子焼」だが、ぱっと見に「たこ焼き」がちょっとつぶれたような感じだが、全く違ってとてもふわふわしていて軽い。これなら1人前20個も納得できる。食べ方はダシの効いた汁(お吸い物のような感じ)につけて食べるのが王道で、それ以外に塩だけで食べる方法もある。塩も美味しかったが、汁がとても美味しくて、こちらの方が好み
 整然と並んだ「玉子焼」と「おだし」(汁)
だった。ちなみにこの汁はおかわり自由だ。
 たっぷり食べて大満足で店を出て、次は「明石城」と日本標準時の子午線がある「天文科学館」だ。このあたりから少し天気が怪しくなってきて、明石城公園では一応傘を持っての行動になった。今回はいくつか行った城で、きちんとした天守があるのは姫路城だけで、他は石垣だけ残っているか、櫓があるかのどちらかで、ここはその後者だ。見た感じが良かったのは「巽櫓」(写真)。反対側に「坤櫓」があって石垣でつながっているようだが公園内からはよくわからない。HPなどに出ている写真は公園の外から写した写真のようだ。そんなわけで見応えが
↑ 老舗の「本家きむらや」   ↓ 明石城の「巽櫓」

あるわけでもないので、早々に引き上げて天文科学館へ。
 着いてみると駐車場が有料。科学館の中に入る気はないので、「子午線を見たいだけ」と言ったら無料にしてくれた。なかなか親切だ。子午線は、というと、「なるほどここか」という程度。建物でも何でもないのだから当然なのだが、あっ
 ↓ 明石天文科学館    統計135度の子午線→
という間に見終わって駐車場に戻る。これで明石での予定は終了。今日の宿泊地は神戸だが、ここからがナビのせいでなかなかホテルに到着できなかった。神戸は一般道と高速が縦になって走っているので元々わかりにくいのだが、曲がるなどの指示が遅くて、違う道に入ってしまうと戻るのが大変という状態になった。最終的には見えているホテルに向かってナビを無視して走ったら無事到着したのだが、到着したにも関わらずナビはまだどこかに行かせようとしていた。
 まあそれでも何とかチェックインして、お土産などのことがあるので三宮方面に出かけることにした。ホテルからシャトルバスが出ているということなので、それに乗って三宮駅前まで。しかし、思ったような店もなく電車で隣の元町まで行って南京町に行った。お中元のお返しに、南京町から送る作戦だ。この南京町にある「老祥記」の「ぶたまん」がとても美味しく、来たらいつも食べたいと思うのだが、並ばなくて
はならず、なかなか時間がとれない。今日は向かい側の別な店でテイクアウトだけやっているとのことだったが、まもなく夕食の時間なので、最終日の帰る前に食べようということで断念した。しかし、これが敗因で、台風のせいで実現することができなかった。今回の旅行での最大の心残りはこのことだ。
 南京町からホテルまでは近いので徒歩で帰り、すぐに夕食に出かける。今回のホテルはメリケンパーク横にある「ホテルオークラ」で、夕食の予約をした店は向かい側の「MOZAIC」の近くにある「カルメニ」というビルにある「KOO」という店だ。夜景がきれいな店ということで予約したのだが、6時半ではまだ明るい。予定だったが天気が悪く雨も降ってきたためにけっこう暗くなっていた。やけが見える窓に向かって座るカウンターのような席で、確かにきれいだが、雨のために少しぼやけているのが残念だった。店自体もおしゃれな造りで、料理もおしゃれなものが多かった。だんだんと暗さを増すにつれて雨も強くなり、ガラスが濡れるためにきれいな写真を撮ることはできなかったが、観覧車が常に違う光方をしていてきれいだった。
  ↓ 向かい側の店に案内している
  イタリアンな料理
  どれもHPには出ていない


  白ワインのハーフボトルと
  最初の1杯カールスバーグ
  そして締めのギネス
 食事が終わって帰るときもまだ雨が降っていたのだが、少しMOZAICを探検しているうちに雨が上がった。少し涼しくなった中を歩いて帰り、就寝。
 上の写真は部屋から見た景色で、昼と夜を並べてみた。右端は部屋の写真で、結構広くてゆったりしていた。久しぶりの温泉以外で部屋まで荷物を運んでくれる高級なホテルだが、競争が激しいのかそれほど高額ではない。比較的お得感がある1泊だった。
 下の写真は食事から帰ってくる途中で写したもので、コンパクトデジカメでの手持ち夜景だからあまりきれいには写っていない。ボケ気味だからこれ以上は大きくできないというものだが、それでもなかなかきれいだ。やはり都会の夜景はいいものだ。

  ポートタワーの横に建っているのが「ホテルオークラ神戸」 左はMOZAICから、
                                          右は船に乗る中央ターミナル付近から


8月9日
 朝起きると、外は雨模様だ。朝食を食べに行く時間になるとさらに強く降ってきた。台風が近づいてきている中で、ここまで奇跡的に日中は晴れて観光にはほとんど影響がなかったが、とうとうダメなようだ。しかし、そうは言ってもじっとしているわけにもいかないから、とりあえず予定通りの行動をすることにした。今日は丹波の陶芸の窯元が集まった場所にある「陶の郷」、「兵庫陶芸美術館」と丹波篠山の「篠山城跡」に行って、有馬温泉に宿泊だ。当初は「篠山城跡」に先に行く予定だったが、雨が降っているので建物の中に入ることができる「陶の郷」に行って様子を見ることにした。
 行く途中も雨は止まないもののそれほど強くはなかったが、「陶の郷」で焼き物を見たり買ったりしているうちに強く降ってきた。ここでは入場券を買うときに置き忘れてしまった傘を盗まれるという事件があり、少し戻ったところにあるコンビニで傘を買い直すという事件があった。非常に腹立たしいが、置き忘れた自分も悪いので仕方がない。しかも、傘を買いに戻っている間に雨の降り方が弱くなってきた。
 その後「兵庫陶芸美術館」を見学して中にあるレストランでパスタを食べているうちに雨はほとん
  ↓ 左 50以上の窯元の製品が展示・販売されている「陶の郷」    右 「兵庫陶芸美術館」入口
ど上がり、予定通り「篠山城跡」まで行くことにした。ちなみに、陶芸美術館内のレストランだけあって、器がなかなかだ。陶器に盛られたパスタは趣がある。また、「陶の郷」で買ってきた「黒豆の箸置き」も出てきて驚いた。
 ほどなく篠山に到着し、城跡に行くと団体さんが来ていた。幸い曇ってはいるがしばらく雨は降らない雰囲気だ。ここは城郭はけっこうしっかり残っているが、いわゆる天守というものは元々なく、「大書院」という建物が復元されている。その裏手には「二の丸」跡の区画が残っている。城跡を見てから、共通入場券になっている他の施設を見てまわり、最後に行っ

   パスタ2種。メニュー名は忘れた

 ↑ 黒豆の箸置き
た「篠山市歴史美術館」の横にあった物産館のようなところで少しお土産を買った。陶芸美術館のレストランでも買ったのだが「丹波黒豆」関係のものはどれも美味しい。もっとたくさん買ってきても良かったかもしれない。
 これで今日の観光は終了。この天候の中奇跡的に全ての予定をこなした。今日宿泊する有馬温泉の宿は素泊まり専用(その後食事付きプランもできたようだが)なので、明日の朝食用に「黒豆パン」を買わなければならない。予定では老舗の「小西」という店で買う予定だったのだが、行ってみると本日は完売。店もすでに閉まっている。
↓ 実際にパンを買った「プー」という店
仕方がないので別な店で購入して帰る。当初の予定通り、篠山を先にしていれば買えたのに、と思うと少し残念。
 黒豆パンをゲットしたあとは、一気に有馬温泉まで走る。ここまで本当に信用できないナビだが、高速も複雑なので仕方なくナビに任せて走ったが、近くまで来てナビに出ていない新しい道ができていたので(近道)、またしてもナビを無視して走る。そして、有馬温泉に到着したが、2日前にオープンしたばかりの宿で、場所が良くわからない。適当に走ってみたが見つかるわけもなく、1軒だけあるコンビニの駐車場で電話して確認する。すると、いわゆる「本館」のすぐ近くだった。
 ↓ 小西。悔しいので店の写真だけ撮った

 そんなわけでちょっと苦労してたどり着いた宿は、真新しくてきれいだが予想と違ってガッカリすることが多い宿だった。オープン前に予約した関係もあって、HPに出ている部屋の様子はイラストで、間取り図にはよくわからないスペースがあった。しかしその部分も含めるとけっこう広そうだ。素泊まりでそれなりの値段だから部屋はいいのだろう、と思って予約したのだ。しかし、そのよくわからないスペースは部屋の中ではなく部屋の外だった。そして極めつけは「部屋にトイレがない」ということ。もちろんお風呂もない(浴場はある)。有馬温泉の土曜日とはいえ、素泊まりで35000円以上払ってトイレなしの部屋とは…。部屋も特に広いわけでもなく、非常にテンションが下がってしまった。

 ↑ 新しくてきれいだがトイレもない部屋
 ↓ 有間食堂の「野菜カレー」 美味しかった。
 しかし、そんなことを言っても始まらないので、気を取り直して予定通り夕食を摂りに出かける。「有馬玩具博物館」という建物の中に入っている「有馬食堂」のカレーが目当てだ。店の入り口に張ってあるメニューで確認して店内へ。そして出されたメニューを見るとカレーがない。いやな予感がしながら聞いてみると、カレーは昼のメニューで、この時間はディナーメニューになるというではないか。ディナーメニューはステーキ関係が中心で美味しそうではあるのだが、旅行最終泊ともなれば胃袋も疲れてきている。「カレーが食べたくて来たのに」と言うと、何と作ってくれ  ↓ とても親切だった「有間食堂」への階段

          ↓ 本館の入り口
るという。その親切に甘えて予定通りカレーを食べることができた。本当にありがとうございました。そして満足してとりあえず宿に戻る。やや雨模様になってきた。
 宿にも浴場はあるが大浴場とまではいかない。それと、こちらは「銀泉」で、本館の方は「金泉」ということなので、やはりどちらも入ってみなければということで本館の大浴場へ出かけて。宿の人は「ここから20mくらいです」と言ったが、実際には50m以上はあった。まあ近いことに間違いはない。普段北海道の温泉に行くので、「大浴場」という大きさの概念が違うのかもしれないが、旅行にくると小さく感じる
ところが多い。ここの本館もそれほど大きくはないが、一般的に言えばちゃんと「大浴場」だ。「金泉」は鉄分たっぷりという感じの色で、「銀泉」は透明なお湯だ。本館を後にして部屋に戻ってまもなく宿の浴場に行った。お世辞にも大浴場とは言えないが、誰もいなかったのでゆっくり入ることができた。その後は最終日に備えて就寝。

     左 本館「御幸荘 花結び」の金泉  右 宿泊した「小都里」の銀泉  →


 ↓ 御幸荘が作った原則素泊まり専門の「小都里」

 
8月10日
 朝起きて外を見ると今にも降り出しそうな空だ。天気予報を見るとすぐ近くまで台風が迫ってきている。朝食は部屋で昨日買ってきた「黒豆パン」。と、食べている最中に雨が降り出した。しかもどんどん強くなっている。
 今日の予定は、いったん神戸市内、元町の南京町の「老祥記」で豚まんを食べてから空港に向かう予定だったが、この天気では難しい感じだ。まず、並ぶ気にならない天気だし、台風がさらに近づいてくると、空港への連絡橋が通行止めになるかもしれない。飛行機が飛ぶ・飛ばないは別として、少なくとも空港まで行かなければ話にならない。というわけでまたしても泣く泣く「老祥記」をあきらめることにした。こんなことなら神戸泊の時に食べておくのだった、と後悔。
  ↑ 小西ではないが丹波の黒豆パン
 関西空港は大きいから待ち時間が長くなっても時間つぶしできるだろうということで、朝食を食べてまもなくチェックアウトする。昼頃までいても良いプランだったが、周りを散策することもできないし、とにかく空港にたどり着かなければならない。高速は湾岸線ということもありひどい天気だ。渋滞で乗り遅れたことがある大阪だけに神経質になるのだが、天候不順で交通量はとても少なく、渋滞に巻き込まれるという心配は皆無だ。ということで空港には10時半頃着いてしまった。予定よりかなり早くレンタカーを返却したので差額分を引いて精算してくれた。約5000円近く精算されて得し            ↓ 高速を走る車内からの景色。ワイパーは速くしている。
た気分になった。この後天気はますますひどくなり(台風が香川県あたりにいる…すぐ近くだ)、昼頃には連絡橋が通行止めになった。そのため、空港から出て行くこともできずに、人でごった返してきた。折しも昼食時で、座る場所を求めるという意味もあってどこも超満員。そんな中で讃岐うどんの店が比較的すいていたのでそこで昼食を摂る。今日乗るのは16時の便だからその後もまだたっぷりと時間がある。空港に着いた段階で1便前は欠航が決まっていたが、その一つ前の

 ↑ セルフ方式の讃岐うどん店。ぶっかけ風で食べたが美味しかった。 
便は「遅延」となっている。機材繰りの問題なのだろう。ただ、我々が乗る便については、少なくとも2便前の遅延が終わってからだろうという程度の情報しかなかった。その後、妻はマッサージに行ったりして時間をつぶしていたが、15時過ぎに何気なく運行状況のモニターを見ると、16時の便が「搭乗手続き中」になっていた。「えっ?」と半信半疑で保安検査場を通過して出発ゲートに行って待っていると、何と、定刻に機内へ誘導され、ほぼ定刻通りの時間に離陸したのだ。ちなみに遅延だった4時間前の便は我々の30分前に飛んでいった。おかげで、千歳にも定刻通り到着し、当初の計画通り帰宅することができた。
 帰宅した頃、台風は兵庫・京都を縦断して若狭湾に出たあたりだった。ほぼ全ての予定をこなして、心配しながらも予定通りの時間に帰宅することができたのは本当に奇跡とも言える状況だった。これも日頃の行いか?
 来年の大河ドラマは長州だが、萩には2度訪れているからまた大河とは関係ない旅になるかもしれない。体力のあるうちに屋久島に行ってみたい気もするし、昨年行けなかった宮古島に行きたい気もする。まだまだ国内には行きたいところがたくさんある。まだ宿泊したことがない県は、青森・埼玉・奈良・徳島だが、泊まっていないだけでその付近には行ったことがあるから微妙だ。


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