2006年
  
8月6日(日)〜8月11日(金)
                   5泊6日


 香川県(ホテルレオマの森・・・丸亀市)
 愛媛県(ホテルJALシティ松山・・・松山市)
 高知県(四万十の宿・・・四万十市
 高知県(ホテル日航高知旭ロイヤル…高知市)
 兵庫県(ウェスティンホテル淡路…淡路市)

 

  レンタカー    ティーダ(日産)
    走行距離
      1日目 210km
      2日目 230km
      3日目 235km
      4日目 245km
      5日目 300km
      6日目 85km
               合計 1305km


8月6日
 
 仕事の関係で、久しぶりに遅くなったが素晴らしい好天の日の出発となった。今年は開港したばかりの神戸空港発着の四国ツアーだ。高松あたりの発着の方が効率は良いのだが、神戸空港にも行ってみたかったし、その関係で淡路島にも泊まることになったのでまあ良しだ。また、例によって「老祥記」のぶたまんも目的の一つに入っている。
 神戸空港到着後さっそくレンタカー窓口へ。今年は初めての日産レンタカーで、空港周辺には営業所がなく三宮方面まで行ってからの手続きとなった。簡単な手続きで出発したのは良いが、ナビがおかしい。ナビについては毎年文句を言っているが今年のはちょっとまいった。返却するときに文句を言ってわかるという後日談があるのだが、50音、住所、電話番号などでの設定が全くできないのだ。停車して「パーキング」にいれても「走行中はできません」となってダメなのだ。唯一できたのは、地図上をスクロールして設定する方法で、旅行中これで何とか乗り切ったのだが、、これも最も詳細な地図では「走行中できません」となって大変困った。しかも、この方法は場所がわかっているときにしか使えない。
 さて、まずは高速で一気に今旅行最初の観光地である鳴門へ。鳴門公園の「渦の道」が目当てだ。まずは「大鳴門橋架橋記念館」に入り、それから「渦の道」へ。時間的にはちょうど満潮の時間でかなり期待したのだが、残念ながら大きな渦に出会うことはできなかった。それにしても高速道路の橋の下に遊歩道を造るという発想はすごい。入り口から450mも海の上を歩けるのだ。足元をガラス張りにした場所もあって、なかなかの迫力である。
 本当は「エスカヒル鳴門」という長いエスカレーターに乗るつもりだったのだが、どの場所から見てもそれほど景色は変わらないだろうということで省略。しかし、帰ってきてから知ったのだが、記念館には屋上があって、360度パノラマだったそうだ。残念。


 ↑↓ 晴天に恵まれてとても美しい景色だ。
 4時過ぎまで観光して、その後は再び高速で今日の宿泊先である「ホテルレオマの森」に向かう。ナビは地図上で細かな場所まで指定するのが難しく、結局は道路標識を頼りに走った。まったく役に立たないナビだ。
 ここはブームの頃に「レオマリゾート」として開園して一度はつぶれたようだが、復活して営業しており、ホテルはかなりの混み具合であった。そのため夕食バイキングは19:30からということになり、まずは併設されている温泉施設へ行ってお湯に浸かる。暑い旅行初日でそこそこに汗をかいたのでなかなか気持ちが良かった。湯上がりに生ビールを飲んでから部屋に戻り、一休みしてから夕食だ。バイキングで、料理全体は大したことはなかったが、用意されていた「讃岐うどん」はバイキングであるにもかかわらずやはり美味しい。まずは今旅行1杯目をゲットだ。
 ホテルの部屋は、リゾートにしてはあまり広くなかったが、初日の部屋としては上出来だ。弧を描くような形になっており、弧の反対側の部屋だったらもう少し景色が良かったようだ。

←「渦の道」の入り口。この先橋の下を450mほど歩く。


8月7日

 この日の計画はなかなか決まらなかったのだが、昨夜の段階で予定を変更して、朝イチでまずは9時開店の「山越うどん」に行くことにした。その後「こんぴらさん」に登ってお腹を減らして昼に2杯目という計画だ。朝食バイキングは野菜サラダと飲み物程度にして、8時半頃チェックアウト。店に着いたのは9時少し過ぎだったが、すでにかなりの人が来ている。しかし、店の外までは行列はなく、その列もスムーズな流れだ。丼に卵が入り、そこに熱々の麺を入れて渡される。自分でスープを入れて好きなものをトッピング。今日は大きなキツネだ。という流れで全く待つことなく「釜玉」をゲット。「釜玉」発祥の地で、しかも店の外の庭で食べて朝から大満足だ。それにしても人のことは言えないが、よく朝からあんなにたくさんの人(地元の人も多そうだ)がうどんを食べにくるものだ。


 ↑ 「山越えうどん」の入り口

 ↑ 「釜玉」にキツネのトッピング

 ↑ 庭でうどんを食べる



 ↓ 松山城天守に向かう石垣

 食後はまっすぐ「こんぴらさん」に行き駐車場を探していると、お土産屋さんの人に手招きされてそこに入った。よくあるパターンだが、2000円以上の買い物をしなければ駐車料金1000円というのは、神社の前での商売としては良心的とは言えない。しかもその店には2000円も買うほど商品がなかった。まあ、それはともかくさっそく785段の階段登りだ。午前中の早い時間であるにもかかわらず恐ろしく暑く汗びっしょりにはなったが、階段自体はそれほどきついものではなかった。本殿に到着後さらに600段ほど上ると奥社があるようだが、その後の予定も詰まっているのでここでやめる。別の階段もあったようなのだが、そちらは何段なのだろう。下まで降りて涼むためにかき氷を食べ、おとなしく1000円の駐車料金を払って車を出した。この段階で正午前であったこともあり、まだ空腹にもなっておらず2軒目のうどんをあきらめて(「なかむら」という店の予定だった)大歩危・小歩危に向かう。ここは場合によっては省略も考えていたのだが、せっかくなので行ってみることにする。2回ほど下車して渓谷を見たが、ボートや飛び込みなどをして遊んでいる姿があり、やはりあのような体験型でなければおもしろくないようだ。というわけでその後は高速で一気に松山へ向かう。本当は少し戻って徳島自動車道から入る予定だったが、ナビのいうことを聞いて高知自動車道から入った。我が家の旅行は目的地から目的地までの景色などはあまり重要視されていないので、このような場合の高速道路は必要不可欠だ(といっても今年は明日以降ほとんどないのだが)。

左下 こんぴら参りの入り口。ここから785段の階段だ。      右下 琴平神社本宮

 松山に到着し最初の目的地は松山城。ロープウェイ乗り場の前の駐車場に車を置いてロープウェイであっという間に到着だ。そこから城までは少し歩くことになり、やはり暑くて汗をかきながら到着すると天守閣は外壁修復工事中で外観を見ることはできなかった。しかし、天守閣以外にも公開されている場所がけっこうありなかなかの見応えであった。一般的には天守閣のほんの一部しか見ることができない城が多く、姫路城に代表されるようなこのような見せ方は大変良い。それだけに、大天守の外観を見ることができなかったのは残念である。天気も良かったので写真もきれいに撮れただろうに。
 そんなわけでまたしてもびっしょりと汗をかき、帰りはリフトを使うことにする。風もなく快適とは言えなかったがロープウェイよりは良かった。その後今

日の宿である「JALシティ松山」にチェックインしてみると13時からできたようで、この後3回乗ると得になる電車のワンデイチケットを購入したのだが、先にチェックインしていれば5回乗ることになり、さらに駐車料金も必要なかったわけで、そうすれば良かったかな、ということになった。やや事前調査が不足していたようだ。今回の旅行パックでは各ホテルで何らかのサービスがあるのだが、ここではワンドリンクが付いていて(前日は讃岐うどん5人前セットだった)、「どうせコーヒーだろう」と思っていたのが生ビールもOKということなので、まずは1杯飲んでから電車で道後温泉に向かう。汗をかいた後でもありとても美味しかった。
 「道後温泉本館」の「霊の湯3階個室」が満室で20分ほど待ってから入る。天皇が入った風呂というところを見学して(3階個室の特典なのだが、なくてもいいかなぁ)いよいよ風呂へ。この「霊の湯」はさすがに銭湯並みという価格ではないので客も少なく、快適である。なかなか良いお湯であったがバスタオルが付いていないのに閉口した。1500円も取るのだからバスタオルくらいは用意して欲しいものだ。風呂上がりの個室ではお茶を1杯と坊ちゃん団子を1本食べたが、お茶のお代わりくらいはあっても良いと思う。もちろんお金を出せばビールなども飲めるようではあったが、これから飲みに出るのでガマンだ。戻るときの駅前のカラクリ時計がちょうど時報で、それを見てから再び電車で中心部に戻る。本当は「坊ちゃん電車」に乗りたかったのだが、時間がうまく合わず断念。
                           道後温泉本館。銭湯並みの価格でとても混んでいる。→



 注文した料理の数々。独創的な味付けでなかなか美味しい。左下の卵焼きは、イカスミを使った黒い卵焼きと普通の卵焼きで店名である「回」を作っている。 

今日はインターネットで調べてあった「回」という創作居酒屋に入ったが、独特の照明や個性的な料理でとても満足できた。料理もたくさん頼んだが、かなり長い時間居座ったようで、帰るときには他の客はほとんどいない状態であった。
 夕方道後温泉に行く前に、明日の宿泊先である「四万十の宿」から携帯電話に留守番電話が入っていて、台風が近づいているため予定していた屋形船での夕食が中止になったとのこと。がっかりはしたが仕方がないとあきらめたこともあり、とてものんびりと食事をした。





8月8日
 今日の宿である「四万十の宿」での「屋形船の夕食」が中止になり、少し時間的に余裕ができたために朝は9時頃の出発となった。しかし、朝から快晴の天気で、予報を見ても台風は四国を避けて行くような雰囲気だ。屋形船は残念だが観光にはいいだろう。ちなみにこの日の朝食バイキングに「うどん」があり、3日連続でうどんを食べる。四国にはあまり有名な焼き物がないが、その中で今回初めて知った「砥部焼」を見に行っておみやげをゲットしたところでふたたび宿から電話がきた。何と台風がそれたために屋形船が運航するが夕食はどうするかというのだ。もちろん予定通り屋形船にしたのだが、少しのんびりしすぎたためにこの後が忙しくなってしまった。
 高速を使って大洲まで行き、「おはなはん通り」などを見て、宇和島で昼食の予定だったのだが、住所で設定できないナビのせいで店の場所がわからず国道沿いのレストランで済ますことになった(ここでもぶっかけうどんを食べた)。ここの海岸線は結構長いので、元々そ
れほど詳しく観光するつもりはなかったのだが、それにしてもほとんどこのラインの観光をほとんどしない状態でも、今旅行のメインの一つである足摺岬に行く時間がなくなってしまった。朝の出発が遅れたり、砥部焼で時間を使いすぎたことを抜いても、計画にやや無理があったかもしれない。
 屋形船に間に合わなければ何にもならないので、状況が許せば翌日の朝に行き、そうでなければあきらめるということにして、宿毛からまっすぐ四万十へ向かう。すると思ったより早く到着し余裕ができたので、宿に行く前に「沈下橋」を見に行くことにした。「ホントにこの道でいいのか?」と思うような道を走って「佐田沈下橋」に到着。まずは欄干のない狭い橋を車で渡り、今度は対岸から徒歩で半分くらい渡る。途中でガイドブックに書いてあったように欄干のない橋に腰掛けてみる。川からの高さはあまりないので恐怖感はないが不思議な感覚だった。    ↓佐田沈下橋。車も使う橋とはとうてい思えない。


↑ NHK朝の連ドラで使った「おはなはん通り」


↑ 乗った船から他の屋形船を写す

↑↓ 屋形船の夕食。これ以外に別料金でビールも

                     ↓屋形船から見る四万十川の夕陽
そして今回唯一パック以外に自分で予約した宿に向かう。離れのような感じで並ぶ部屋のうち、今回は露天風呂付きの部屋を頼んでいたので、さらに独立した造りだった。風呂に入るにはあまり時間がないので、まずは近くの展望台まで行き四万十川の河口付近の景色を眺める。台風がそれたとはいえ河口付近は波は高かった。その後ロビーに集合して屋形船へ。ロビーに行ってみると我々の他には若いカップルが1組だけ。船の所までマイクロバスで行って船に乗り込んでもその他に1組だけ、計3組でのスタートだった。ホテルのレストランで食べた方が料理は豪華なのだろうが、屋形船での食事というのもなかなか経験できないし、本業は漁師という船頭さんとガイドさんの話も楽しく気分上々だ。台風のせいでこれがダメになっていたら、何のために四万十に宿泊するのかわからない(足摺岬に泊まれば何の問題もなかったのだ)。そんなことを考えながら1時間10分程度の遊覧が終了。
 宿に帰ってから併設されている「四万十いやしの湯」に入り汗を流し(今日はほとんど観光していないのであまり汗をかいていないが)、風呂上がりのビール。妻は少し疲れたというので一人で部屋の近くにあるバーコーナーにでかける。そこのマスターと話が弾み、生ビール2杯強(泡が多いからといって2回ほど注いでくれた)とコーヒーをビール1杯分の値段で飲んできた(とてもいい人だ!)。明日も晴れで日の出がきれいだというので早起きして見に行き、その勢いで早くチェックアウトして足摺岬に行くということにして就寝。

 

 
8月9日
 昨夜決めたとおり、日の出を見るために5:00に起きて近くの展望台へ行く。今日の日の出は5:30頃だ。晴れの予報で雲は多くないが、よりによって東の空には雲が…。結局あまり美しい日の出を見ることはできず、少し散歩をして部屋に戻る。そして、これをしなければこの部屋の意味がない、という部屋付き露天風呂に入る。露天風呂といっても壁がないだけで景色も良くないが、まあ気持ちは良かった。その後朝食を食べて我が家の旅行史上最も早い7:30頃チェックアウト。昨日省略した足摺岬に行くための早い行動だ。本当は海岸線をずっと走るつもりだったのだが、ナビの言うとおり走っていたら「椿の道」とかいう高台の方を走らされてしまった。岬に着く頃は東の空の雲もなくなり快晴で、すでにかなり暑くなっていた。非常に天気が良く、展望台から見る灯台と海岸の景色はとてもきれいだった
 
のだが、カメラのモード切替を失敗したようで写真がイマイチになり残念であった。我が家の旅行ではこの足摺岬のような断崖絶壁というところに行くことが多い。自殺願望もないし、どこも似たり寄ったりの雰囲気とも言えるが、住んでいるところが内陸で海のない地域だけに、どうしても吸い寄せられるように行ってしまう。また、時々しか海を見ないのだが、同じ断崖絶壁でも何となく太平洋と日本海の雰囲気はかなり違うような気がする。

 上   展望台から足摺岬灯台と海岸を見下ろす。
  下左 足摺岬灯台。予想よりはかなり小さい。
  下右 竜串海岸。これが縦になると層雲峡の「柱状節理」の雰囲気だ。

 暑い中遊歩道を歩いて灯台のそばまで行ったが、出雲の「日御碕」灯台のように中に入って上ることはできなかった。予想よりは小さな灯台でやや拍子抜けである。それにしても海以外には何も見えないという景色は「太平洋は広いなぁ」という印象だ。
 その後は、まっすぐ高知に向かっても良かったのだが、ガイドブックに出ていた写真が何とも不思議だった「竜串海岸」を見ておくことにする。これのために1時間程度は使うことになるが、何回も来ることはできないから思いきって行ってみた。途中までかなり細い道だったが、ずっと海岸線を走り到着した場所は、層雲峡の「柱状節理」を横倒しにしたような海岸でとても興味深かった。海岸線がずっと遊歩道のようになっていたが、左下の写真のような景色を見て満足したので、早々に切り上げていよいよ今年の旅行のメインである高知へ向かうことにする。昨日足摺岬に行けず心配されたこの旅行の計画もこれで今のところは一応全ての予定を消化している。
 途中特におもしろいところもなく、海岸線を走るというほどの感じでもなく、単調なドライブだったが、流れは思ったよりもスムーズであった。前回(1999年)に来たときに泊まった「黒潮本陣」という宿に行ってみようかとも思ったが、それほど時間に余裕があるわけでもないのでやめて、須崎から高速を使うことにして(わずかな区間だが)、その直前にあったコンビニでサンドイッチを買って今日の昼食にする。旅行に出かけるといろいろなものを食べて、毎日飲んでいるのでサンドイッチのようなものが結構美味しく感じられるものだ。それにしても前回来たときに須崎までの高速の工事をしていたような気がするのだが、須崎までし
か開通していないということはほとんど進んでいないということだ。本当は須崎ICから高知ICまで走って桂浜に向かうつもりだったのだが、ナビが指示する道の方が良さそうだったので、言うとおり高速道路は1区間だけで、土佐ICから一般道に出て海岸線に出る。前回来たときに有料だった橋も無料になり、スムーズな車の流れで桂浜に到着
することができた。前回は台風のために龍馬記念館に行ってから龍馬像の写真を撮っただけで、桂浜に降りることができなかったが今回は素晴らしい天気だ。「アイスクリン」を食べながら浜を歩き、「竜王宮」という所にも登ってみた。砂浜とは違う断崖のような部分もあって美しい景色だった。それにしても水平線上に何も見えないあの海を見ていると、遠い異国に想いをはせる龍馬の気持ちが少しわかるような気もした。台風はそれたとはいえその余波のために波はそこそこ高い。非常に暑かったが砂浜を歩いて波打ち際まで行って楽み、幕末ロマンも感じ、満足したところでホテルに向かう。
 建物指定ができないとても不便な今回のナビが示した道は、当初桂浜に向かうときに走ろうと思っていた道だったが、少し遠回りしながらも「ホテル日航高知」という遠くからでも見える高層ホテルだったために無事到着することができた。
 まだ日も高くて明るいがもうそこそこの時間になってきている。チェックイン後はすぐにタクシーで高知城に向かう。すぐ近くに電車の停留所もあったのだが、とても暑いし、旅行も後半になり疲れてきてもいるのでタクシーにした。大河ドラマ巡りが多い我が家の旅行で、今回のメインは何と言っても高知城である。山内一豊像、千代の像を見て、三の丸跡、二の丸跡、そして本丸と向かう。どこに行っても城を見に行くが、焼け落ちたりした場合に天守閣だけは復元されるが二の丸や三の丸が復元されないのは残念である。本丸の中にあった復元模型を見ると、全てがそろっていればけっこう見応えがありそうだな、と感じたが、やはり本丸だけではもの足りず、松山城の方が見応えがあった。そしてお決まりの大河ドラマ展も見てとりあえず最大の目的を果たす。そのほかにもやや離れたところに旧山内家下屋敷長屋や宝物資料館などもあったが、歩くにはけっこう遠く、タク

 ↑ 桂浜の砂浜     ↓ 竜王宮のさらに上の展望台から
 ↓ 山内一豊の像
シーに乗るほどの距離でもないということで、疲れてきたので省略。 その後は電車を使って「龍馬の生まれたまち記念館」という新しい施設に行く。妻が坂本龍馬ファンなのである。資料など、これから充実していくのかな、という感じであった。帰りも電車に乗って、もう一つ先まで行けば「はりまや橋」だったのだが、どうせ興ざめだということで省略して(もっと大きいと思っていたのに残念、という声をよく聞く)「堀詰」という停留所で降りる。今日の夕食のためにやはりネットで調べてあった居酒屋がその停留所のすぐ近くなのだ。また、今日から始まるという「よさこい祭り」の前夜祭がその店のすぐ横の「中央公園」で行われるということのようだ。   ↓ 一豊の妻「千代」の像

↓ 高知城本丸。石垣はけっこう高いので下から見るともう少し大きく感じる。

 今日も創作居酒屋ということだったのだが、雰囲気は全く普通の居酒屋だ。しかし、料理はそこそこ創作系という感じでなかなか美味しかった。高知だから当然「鰹のタタキ」を食べたのだが、この店ではできあがったいるタタキを切るのではなく、注文を受けてから店の中で火に炙りタタキを作っている(刺身系の割には頼んでから時間がかかるなぁと思っていた)。その他「本日のお勧め」をいくつか注文し、芋焼酎も飲んで徐々に盛り上がってきたが、せっかくすぐそばの公園で本場の「よさこい祭り」があるのだから、この店ではあまり長居しないで踊りを見に行くことにした。
 明日からの本番は全市をあげて市内のいろいろな会場で踊りがあるそうだが、今日はこの公園だけのためすごい人出で、息苦しくなりながら本場の「よさこい」の雰囲気を味わった。最近では札幌の「よさこいソーラン祭り」も有名で踊りの感じなどはけっこう似ているようだ。札幌の場合は曲の中に必ず「ソーラン節」を取り入れなければならないのに対し、当然のよ
うに「元祖よさこい」は「よさこい節」が必ず入っているのだが、札幌の場合よりもはっきりと含まれていて、伝統を感じた。札幌ももっとソーラン節をしっかり含む構成にした方が良いと思う。本当は祭り見物後にもう1軒くらい行くつも
りだったのだがあまりに疲れたのでまっすぐ帰ることにする。可能なら翌日の本祭りの踊りを見て、と思ったが一番早いところで11:30開始のようなので残念ながら諦めざるを得ないようだ。
↑ 後ろの方から背伸びをして見たので疲れた

左 関アジのにぎり              中 エビマヨネーズ。独特の味だ。      右 山芋の薄切りマグロ巻


8月10日
 いよいよ今回の旅行も終わりに近づいている。最終日はほとんど観光する時間がないので、観光という点では今日が最後みたいなものだ。しかし、今日は今回の旅行で最も走行距離が長い日だ(3日目も本来は長かったのだが足摺岬に行けなかったので短縮された)。しかも高速道路が通っていない。場合によっては「よさこい」を少し見て、室戸岬をやめて高知自動車道・徳島自動車道で突っ走るという手もあったが、やはり予定通り室戸岬に向かうことにする。「足摺岬」と「室戸岬」の両方を見る、というのはこの旅行の目的の一つでもある。
 途中の道の駅でおみやげを物色したときに、室戸岬付近に「送料無料」という店があるような貼り紙があったのでそこに寄ってみる。小さな店で拍子抜けしたが、せっかく入ったのでそこから北海道の知人に送ってもらうことにする。すると、「北海道だから送料は…」などと言い始めたではないか。そこで、ダメ元で貼り紙のことを言うと、「うーん、そしたらタダにしましょう」となった。2カ所に送るので、試しに言ってみて2000円以上得したことになる。いったいどういう商売をしているのだろう。岬までは車も多く流れが悪かったので、これは今日1日走るだけになるか、とも思われたが、岬からはけっこう快適に走ることができた。
 室戸岬の灯台は海岸から少し登った山の上にある。一応行ってはみたのだが、車を置いてからけっこう歩くようなので(といっても往復1km程度だが、今日は時間がない)、岬では海岸だけにして、灯台は下から眺めるだけにした。足摺岬と違って海岸のすぐ近くに車を停めて見る、という感じだ。砂浜のような部分は全くなく、ゴツゴツとした大きな岩が転がっている海岸に荒波が押し寄せるという風景だ。その後「弘法大師修行の地」などを見たが、そういえばここは「お遍路さん」の国だった。四万十以降はほとんど一般道を走っていることもあり、何人もの人が白いお遍路衣装を着て歩いていた。車などで回る人が増えた、ということではあったが、暑い中にもかかわらずたくさんの人が歩いているのには驚いた。
 その後はひたすら走り続けて徳島に到着したのは午後2時半頃。空腹を
感じてから少し時間がたっていたがそこを我慢して「徳島ラーメン」を食べる。「いのたに」という有名店で食べたが、見た目には和歌山ラーメンと似たような感じでややあっさり、味は濃いめだが量は少なめであっという間に平らげた。遅い昼食ではあるがこの量なら夕食は大丈夫だろう。行列が絶えない店ということだが、さすがにこの時間ではすいている。
 徳島は「眉山」のロープウェイも考えていたが、やはり時間的には全く無理で、ラーメンも食べたので良しとして出発する。鳴門ICから高速に入り、今日のホテルに行くには淡路ICまで行くのが一番速いのだが、それでは淡路島の雰囲気を味わえないということで洲本ICから一般道に出る。しかしこれが誤算で、洲本市街を過ぎるまでは非常に混んでいて渋滞気味であった。そんなわけでちょっと予定よりホテル到着
 ↑ いのたに。かなり広い。
        ↓ 中華そば肉玉子入り(中)


が遅れてしまった。
 今日泊まるホテルは「淡路夢舞台」という大きな公園のような施設の中にあり、「国営明石海峡公園」が隣接している。この施設は2000年に開かれた「淡路花博」の会場だったそうだが、なかなか素晴らしい造りだ。非常に複雑な造りで、建築家はすごいと感じるものだ。なかでも、百段苑という4m四方くらいの正方形の花壇が階段状に広がっているところで、壮大としか言いようがない。またそこまで行く途中にある幅の広い階段で両側1.5mくらいをのぞいた部分が水の通路になっているところがあり、階段の段を1段ずらしただけであんなことができるのかと驚いた。その後は植物園(亜熱帯系で巨大な植物がたくさん)を見て、ホテル内部ではなく夢舞台のレストラン街で食事をとる。今晩は「明石蛸カレー」を食べたが、蛸が柔らかくて美味しかった。このホテルの特典は、スパ・フィットネス無料利用券だったのだが、水着なしではいることができる温泉のコーナーはないということなのでやめにした。水着を着てまで行く気にもならない。
 そんなわけで、妻はマッサージを頼み、私はルームサービスで「淡路ビール」を注文して部屋で飲み、早めに休む。


左上 百段苑を上から見る。壮大だ。

左下 真ん中が水路になった階段。
      1段ずれているだけなのにすごい。

             明石蛸カレー。蛸が柔らかい。 →



↓ 水がふんだんに使われた夢舞台の屋上


8月11日
 今日はいよいよ帰る日だ。最初、朝早めに起きて公園を散歩しようか、という話もあったのだが、さすがに旅行最終日ともなればそんな元気もない。旅行当初の予定では、淡路SAのところにあるハイウェイオアシスでおみやげを買って、神戸まで走って車を返し、三宮から元町まで電車に乗ってぶたまんの「老祥記」に行く、というものだった。しかし、昨日淡路島の一般道を走ったために(走りたかったのだが)思ったより時間がかかり、淡路島観光がほとんどできていないため、せめて北淡にある「震災記念館」くらい見ていこうということになった。
 あの「阪神・淡路大震災」のときに大きな被害を受けた場所にできた「野島断層」をすっぽり包んでしまった施設があるのだ。本音を言えばそれほど期待していなかったのだが、実際に見てみると

本物の断層のすごさに驚き、すぐ横にそのままの形で建っている倒壊を免れた一般住宅の庭を見て衝撃を受けた。あの家も断層の真上にあったら間違いなく倒壊していただろう。さらには地震体験コーナーで、短い時間ながら「震度7」を経験してきた。下から突き上げられるような衝撃だ。実は私は実際には「震度3」を一度経験したことがあるだけで、ほとんど地震の経験がないのだ。だから巨大地震が来たときに冷静に対応できるかどうか定かではない。そんな意味で、一度でもこういう経験をしてみたことはとても良かった。

↑ 震災記念館。野島断層をすっぽり覆っている。
↓ 初の日産のレンタカー何故か一つ上のランクだった。

 その後は予定通り淡路ICのハイウェイオアシスで買い物をし(前に一度寄ったことがあり、そのときもだが今回もかなり買った)、一路神戸へ。この時点で「老祥記」は半分以上あきらめていたのだが、阪神高速はやや渋滞気味で、三宮で車を返却したときには、とてもそんな時間は残っていなかった(行列に並ばないで買える保証があるのなら行く時間はあったが…)。やむを得ずポートライナーで神戸空港に向かうことにする。
 さて、ここで最初に書いたナビの後日談になるのだが、一応文句を言っておこうと思い、「このナビ役に立たないよ」とできなかったことを説明した。すると「パーキングブレーキを踏みましたか?」と聞かれた。どうやらギヤをパーキングに入れるだけでなく、パーキングブレーキを踏まなければ「走行中」という判断をされるようなのだ。納得はしたが、今までそんなナビにお目にかかったこともなく、そんな説明も受けていないのだ。ひとつ勉強にはなったが、やはり「もう日産レンタカーは借りない」と心に決めた。
 さて、空港に着いて荷物を預けた後は空港内を探検してみる。昨年、今年と新しくできたばかりの空港を利用しているが、昨年の中部国際空港とは比較にならないほど小さく、旭川空港に毛の生えた程度という印象だ。昼食をとる店も数がそんなになく、結局はセルフ形式の讃岐うどん店に入り、ぶっかけを食べる。この旅行中に何杯うどんを食べたことだろう。ここのうどんの写真も取り忘れたのだが、今年は料理が出てくるとすぐに食べてしまい、きれいな状態で写真を撮れなかったことが多かった。
 千歳空港に着いて、まっすぐJR乗り場に向かい列車に乗り込む。結構混んではいたがしっかり座ることができ2時間後には旭川到着。毎年のことながら帰宅した直後はさすがに少し疲れている。今年はこのあとすぐに「お盆」がやってくるのでゆっくり休めそうにはない。やはりもう少し早い出発の方が良いようだ。
 さて、来年はどこへ行こうか。

 

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