2004年
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レンタカー イスト(トヨタ) |
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合計 1018km | ||
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8月1日 今年も旭川空港出発のパックを利用することにした。朝、町内会の仕事があったので午後からの出発となり、羽田空港乗り継ぎで山口宇部空港18:30着という、初日は移動だけという旅行のスタートとなった。本来ならあまり望ましいパターンではないのだが、この日は台風10号が山口付近を通過する日だったので、早い到着だったら影響があったかもしれない。幸い我々が到着したときにはすでに日本海に抜けていて、飛行機も揺れなかったし、雨もあがっていた。山口宇部空港も駐車料金がかからない雰囲気で、レンタカーがすでに駐車場に準備されていた。おかげでほとんど時間をとられることなく出発することができた。今年はSクラスの「ビッツ」を卒業してSAクラスにしたので少しだけ大きめの「イスト」だった。 山口は7年前の旅行で湯田温泉に宿泊し、一応は来たことがあるのだが市内観光は全くしていない。そして今回も今日は泊まるだけで翌日は早く出発することになっているので完全に通過型だ。ホテルも、一応結婚式場を備 |
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えたシティホテルだが、ビジネスホテルとさほど変わらないレベルだ。 山口宇部空港からは有料道路もあり、約30分程度でホテルに着いた。ホテルの中のレストランで食事をしたので問題はなかったのだが、周りは店も全て閉まり非常に寂しい場所だった。県庁の近くということで中心部だと思っていたのだが、官庁街なのだろうか。仕方なく翌日に備えてホテルでおとなしくすることにする。 ← ステーキフェアとかでスープ・ライス・サラダ・コーヒーがついて1600円。 別注文の生ビールはジョッキの高さが25cmくらいあった。 |
8月2日 以前は旅行に出かけると朝寝坊をしてゆっくりと出発していたのだが、ここ2年ばかりは早起きして(といっても普段とそれほど変わらないが)早めの行動をとるようにしている。今日も朝食後準備をしてすぐにチェックアウト。今日の計画は秋芳洞と津和野観光だけだからそれほど早くなくても良いのだが、いつまでもホテルにいても仕方がない。 さて、今年のカーナビはどうだろうかと期待していたが、やはりイマイチだった。昨年のものよりはずっと良いのだが情報が更新されていなくて古いのだ。まあ、それでもこの日の場合は新しい地図にもまだ出ていないような道で、ただ標識に従ってみただけだから仕方がない。そんなわけで無事秋芳洞に到着したのは予定よりかなり早い時間だった。まだ観光客もまばらで、後半になって観光バスの団体が来るという状況だった。秋吉台は入ってすぐの「青天井」が圧巻であった。あんなに天井が高い鍾乳洞は初めてだ。約1kmのコース ![]() ![]() ↑ 霧状の空気で、ストロボを使うと変な写真になり、使わないと真っ暗だ。 |
↓ 草がいっぱいの台地に岩が下から生えてきたように 突き出ている。墓石のようでもあり、不思議な風景だ。 ![]() を往復し、最後に「冒険コース」というところに行ってみた。柵があり、それにつかまりながらでなければ進めないようなところで、距離は短かったがなかなかおもしろかった。 秋芳洞を出ておみやげ屋が並ぶ(行くときはまだ店が開いていなかった)路地を歩いて車に戻り、秋吉台の展望台へ向かった。秋芳洞はこの辺り一帯の洞窟の一部であり、この秋吉台の下も洞窟になっているようだ。鍾乳洞の中と同じような材質の岩が草の間から突き出ている、何とも不思議な光景である。 最初の計画ではここで昼食だったのだが、かなり予定より早く、ちょっと足を伸ばして予定にない青海島まで走って昼食にすることにした。いつもこんな風に行き当たりばったりの我が家の旅行だが、予定を削ることは多いが、追加するのは珍しい。これも早起きしたおかげだ。 |
さて、一路青海島へ向かったが、あまり天気が良くなくて、ボートなどに乗らなければ景色もそれほどでないようだ。そんなわけでここでは昼食に専念する。「ウニ釜飯」で有名らしい店に入り食べることにする。私はウニがあまり好きではないので「中トロ鉄火丼」を食べ、妻が「生ウニ釜飯」を食べることに。釜飯だから火を通すのになぜ「生ウニ」なのかと思ったら、ウニ入りの釜飯の上に生ウニがどーんと載っているのだ。なるほど、と納得する。この日は「土用の丑」だったので、ついでにウナギの蒲焼きも食べておいた。 |
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そして、いよいよメインの津和野だ。通り道に萩があるので、2度目だが少しだけ焼き物を見ていく。その後いつものようにナビとケンカしながら津和野に向かったが、徐々に天気が怪しくなり、津和野に到着したときは少し降っている状態だった。最初に向かったのは「森鴎外旧宅」と「森鴎外記念館」だ。あまり作品を読んだことはなく、人物的には初めて知ったことが多かった。 雨が降り続いているので仕方がなく駅前の店でビニール傘を買ったが、その後ほとんど雨が降らず、あまり使うことがなかった。 まずはホテルから遠いところを車で廻る計画だったので、2カ所目は「乙女峠マリア聖堂」だ。キリシタン弾圧については天草に行ったときに少し知識を仕入れたが、それにも関係のある場所のようだ。入り口が非常にわかりにくく、ちょっと迷ったが何とか駐車場(と呼べるような所ではないが)まで行き、その後はうっそうとした坂道を登る。こんな寂しいとこ |
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![]() ↑ 乙女峠マリア聖堂 |
ろに逃れてきて、しかも拷問を受けて殉教するという、何とも痛ましい話である。宗教心のない私にしてみれば、なぜそこまで信じることができるのかと不思議でならない。 |
↓ ちょっと派手な感じもするが、大願成就という稲荷神社。 |
などは履かずに、素足で歩くことになる。さらには夜になってわかったことだが、男湯の方は(よくあるパターンで翌朝は女湯に変わる)何と浴場内の床も畳になっていた。もちろん普通の畳ではなく濡れても大丈夫なような素材にはなっている。もちろん部屋も純和風である(立派とは言えないが)。 |
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![]() ↑ 津和野温泉観光ホテル。こんな雰囲気の宿が多い。 |
チェックイン後は宿の近くを散策してみる。このときはもう雨もあがっていて、のんびりと歩くことができた。このホテルには無料貸し切り露天風呂があり、早速予約して夕食後に入ってみた。一度ホテルから出て外湯の感じで行くのだが、7〜8人のグループでも余裕で使えるような広さで驚いた。食事もまずまずで、従業員の対応も良く、満足度は80%くらいだった。![]() ![]() ↑ 左 殿町通りの白壁 右 夕食 この後も続々と出てきたが、ヘルシーな感じだった。 |
↓ 稲荷神社の駐車場から津和野の街並みを見る。この範囲に収まってしまうような小さな町だ。![]() |
8月3日 今日は今回の旅行のメインの一つである「出雲大社」だ。前日の天気予報では、午前中は雨で午後から曇り、ということだったのだが、チェックアウトして間もない時間から晴れてきて、出雲大社に着いたときには素晴らしい好天だった。 それにしても、津和野を出発して、地図上では益田で日本海沿線に出てその後ずっと海岸線を走る感じなのだが、実際はほとんど海を見ることができない。街並みに入るときに時々海が見えるだけで、その他はほとんど山の中を走っているという印象だった。それだけ海岸線には平地部分がないのだろう。 出雲大社に到着する前にまず「旧大社駅」に立ち寄った。昔のJRの駅舎がそのまま保存されていて、切符売り場などは私が知らないような昔の造りだった。今時あんな状態で保存されているのはとても珍しいと思われる。非常に貴重だ。 その後いよいよ出雲大社だが、駐車場が正門と反対側にあったので、鳥居は参拝してから行くことになってしまった。途中には出雲神話にまつわる銅像のようなものもあって(詳しくはよく知らないが)、鳥居から神社まではけっこう距離があり、順番が変だったために歩く距離が長くなったが、途中の参道もなかなか趣がある。ちなみに、恥ずかしながら、ここが縁結びの神様だということを初めて知った。
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左 大社入り口の鳥居 中 鳥居から社殿までの参道 右 出雲大社本殿 |
出雲大社の後は「日御碕」をめざす。夕陽がきれいなところ、ということなのだが、そんな時間まで待っていられない。海岸線の絶壁に作られたような道路を走り岬に着いたら白い灯台がそびえている。海岸線を見るつもりで近づいていくと灯台に上れるようだ。内部の螺旋階段を160段ほど(階段に書いてあったのだが途中で見るのを忘れて | |
しまった)上り一番上へ。外に出てみると目がくらむような高さだ。手すりの最上部が足元よりも外側に出ているような作り方が何となく怖くて端の方には近寄りがたい感じだ。しかし、そこから見る日本海の景色は、快晴に近いような晴天にも助けられてとても美しく、「ここまで来て良かった」と思わせるものだった。しかし、遠くの景色を撮影するのはともかく、真下の方向を写すにはやはり手すりの端の方まで行かなくてはならず、おそるおそる写したのが下の写真だ。 ↓ 灯台最上部から眼下を写す。海の色が濃い。 快晴の空に映える真っ白な灯台→ |
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本日の(今旅行の)ベストショット![]() |
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この日はまだまだ盛りだくさんだ。この後、おみやげを買うために玉造温泉の近くにある「布志名焼雲善釜」に寄ってから境港市を目指す。境港市は基本的に漁港なのだが、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である「水木しげるロード」 | ||||||||
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8月4日
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![]() ↑ リフトを降りたところから砂丘を見る。前方の丘はけっこう高いが、 それを登らなければ海が見えないのでみんな頑張って登る。 |
↓ 砂丘センター展望台から砂丘全体を見渡す。近くまで行かなければその広さは実感できない。![]() |
砂丘を満喫したら、今日の宿泊地「城崎温泉」に向かう。1時間もかからないので普通ならまだ早いのだが、城崎温泉には早く着かなければならない理由がある。それは「外湯巡り」というものだ。温泉街に7つある「外湯」を旅館の浴衣や下駄で廻るというものだ。1カ所500円の料金がかかるが、宿泊客は無料で入ることができるシステムになっている。街全体が温泉という感じで、大きなホテルはないがいわゆる「老舗」という感じの旅館が非常にたくさんあり、どこにこんなに泊まっているのかと思うほど浴衣姿の人がいる。無料で入浴させても、この人たちが途中のお土産屋などで使うお金を考えれば素晴らしいシステムだろう。この無料のシステムはチェックインからチェックアウトまでで、3時前に着いたので少し時間をつぶしてからチェックインし、すぐに着替えて外湯巡りを開始した。1カ所につき15分程度しか入らないが、途中で店に寄ったりして、結局は3カ所(鴻の湯・まんだら湯・柳湯)に行って(一応7カ所全部のスタンプは押してきた)旅館に戻った。この日は商店街のお祭りだということで夜にまた出 | ![]() ![]() ↑ 左 鴻の湯(夫婦円満・不老長寿) 右 まんだら湯(商売繁盛・五穀豊穣) ↓ 左 一の湯(合格祈願・交通安全) 右 柳湯(子授安産) ![]() ![]() |
かけることにしたのだ。戻る前に「城崎ビール」という地ビールを飲んで、夕食時には日本酒を飲んだ。この日の料理は予約時に「漁り火コース」を選択していて、ある程度は期待していた。越前ガニ(北海道ではズワイガニと呼ぶ)がついて、その他海産物が中心という料理だ。但馬牛もなかなかだったし、それなりに満足できる食事だった。 食後、お祭りの花火大会までまだけっこう時間があったので旅館の内湯に浸かることにする。外湯が充実しているせいか内湯はやや寂しい感じがした。 そしていざお祭りへ。まず4カ所目の外湯(一の湯)に花火が始まるまで入り、 |
![]() ↑ 夕食(少し食べてしまった後に 写真を撮ることを思い出した) ![]() ↑ 朝食。朝からけっこうなボリュームだ。 |
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城崎ビールを飲みながら花火を見た。この間少し雨がぱらついて、柳湯の軒先で見ていた(傘はあったが)。花火の途中で雨も上がり、蒸し暑さで汗をかいたので旅館に戻る途中、5カ所目の外湯(御所の湯)に入ってから帰った。結局はこの5カ所に入り、「地蔵湯」と「さとの湯」には入らなかったが、内湯と合わせて6カ所も入った。 寝る頃には台風11号が近づいて雨が強くなる。明日の朝はこのあたりに台風の中心があるという予報だ。 |
次の目的地は「伊根の舟屋群」だ。途中「経ケ岬」に立ち寄ったが思ったほどの景色ではなかった。その後、相変わらずの断崖絶壁のような海岸線と内陸の細い峠道を走って伊根に到着。天気が冴えないので遊覧船はやめて、道の駅から舟屋群を眺めるだけにした(数が多いのに驚いた)。舟屋の上は住居になっているようだが、台風などの時に舟は安全でも生活は不安そうだ。 |
↓ 左 経ケ岬灯台。日御碕とはかなり違う。 右 道の駅から望遠で舟屋群を写す。![]() ![]() |
本日のベストショット![]() |
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これで今日の観光は終了。あとは高速を乗り継いで神戸まで一直線だ。京都縦貫自動車道−舞鶴若狭自動車道−中国自動車道−六甲北有料道路と乗り継ぎ、ナビにはそのまま六甲北道路で一般道に出るように指示された。しかし、事前に見ていた地図で新神戸トンネルを通っていきなり三宮中心部に出る道を走ろうと思っていたので、阪神高速北神戸線に分岐して目的のトンネル経由で三宮到着だ。今回のホテルはポートアイランドにあるので、そこまで行く道は完全にナビにお任せだ。「まもなく右方向です」などの指示のタイミングがずれることがけっこうあって、ここでもそのせいで行きすぎてしまったが、何とか到着することができた。 その後少し休んで、三宮中心部で夕食を食べるためにポートライナーで出かけたのだが、目的の店をきちんとメモして行かなかったためにどこにあるのか全くわからず、阪急駅の近くのコンビニで全く同じガイドブック(マップルマガジン)を買う羽目になってしまった(ひもで縛られてあり、中を見ることができなかった)。妻にはあきれられ、いやな汗をかいた。 |
![]() ↑ 今旅行で唯一の近代的ホテル |
8月6日 今日は帰る日だ。大阪伊丹空港から昨年と同じ飛行機に乗る計画で、昨年乗り遅れたためにやや神経質になっているのだが、15:20発だからまっすぐ行くには早すぎる。計画では明石海峡大橋を通って淡路SAから引き返して、神戸南京町の「老祥記」で豚まんを食べて空港へ、である。しかし、いざ出発してみると三宮・元町周辺は異常に車が多く渋滞気味だ。しかも阪神高速に乗っても渋滞しているし、ラジオでも所々で渋滞しているというニュースをやっている。まず目的の明石海峡大橋を渡り淡路SAまでは行った。そこで少しおみやげを買い、時間を見ると11:00だ。飛行機までは4時間以上ある。しかし、あの混み様を見ると南京町に寄るにはちょっと厳しいような気もする。というわけで泣く泣く豚まんをあきらめて(自分の中ではこの旅行の中でけっこう大きな比重を占めていたのだが)空港にまっすぐ向かうことにする。 途中の道はやはり渋滞気味。しかし、阪神高速から名神高速(この道こそ昨年の災いになった高速だ)に移るとスムーズに流れ、再び阪神高速(池田線)に分岐しても問題なく走る。そんなわけで、ガソリンを入れレンタカーを返却し、空港まで送ってもらい、チェックインを済ませて荷物を預けたときはまだ13:00前だった。昨年も食べた店でたこ焼きと焼きそばを食べて、展望デッキに上ると家具屋さんがあったのでそこでしばらく時間をつぶす(超高級品ばかりだった)。その後滑走路が見えるレストランでアイスコーヒーを飲むなど、時間をつぶすのが大変だった。 しかしそのおかげもあって、今年は間違いなく予定の飛行機に乗ることができた(乗れなかったのは昨年だけなのだが)。やはり東京や大阪から帰ってくるときにはレンタカーを早めに返却し、電車で空港に行った方が良いようだ。博多ではいつもそうしているのだが、帰りは荷物が多くてちょっと大変だ。さて、来年はどこに行こうか・・・。 |
![]() ↑ いざ明石海峡大橋へ。車から妻が撮影。 ![]() ↑ 淡路SAの展望場所で。小さく見えるが幅2mくらいの石だ。 ↓ 大橋全景。SAから出ればもう少し近くで見られるのかもしれない。 |
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