2004年
   
8月1日(日)〜6日(金)   5泊6日


 山口県(サンルート国際ホテル山口)
 島根県(津和野温泉観光ホテル)
 鳥取県(皆生温泉 御苑 別館芙蓉

 兵庫県(城崎温泉 湯楽)
 兵庫県(ホテルパールシティ神戸)

  レンタカー   イスト(トヨタ)
    走行距離
      1日目 39km
      2日目 168km
      3日目 276km
      4日目 186km
      5日目 249km
      6日目 100km 




             合計 1018km

8月1日
 
今年も旭川空港出発のパックを利用することにした。朝、町内会の仕事があったので午後からの出発となり、羽田空港乗り継ぎで山口宇部空港18:30着という、初日は移動だけという旅行のスタートとなった。本来ならあまり望ましいパターンではないのだが、この日は台風10号が山口付近を通過する日だったので、早い到着だったら影響があったかもしれない。幸い我々が到着したときにはすでに日本海に抜けていて、飛行機も揺れなかったし、雨もあがっていた。山口宇部空港も駐車料金がかからない雰囲気で、レンタカーがすでに駐車場に準備されていた。おかげでほとんど時間をとられることなく出発することができた。今年はSクラスの「ビッツ」を卒業してSAクラスにしたので少しだけ大きめの「イスト」だった。 
 山口は7年前の旅行で湯田温泉に宿泊し、一応は来たことがあるのだが市内観光は全くしていない。そして今回も今日は泊まるだけで翌日は早く出発することになっているので完全に通過型だ。ホテルも、一応結婚式場を備


山口県庁のすぐそばにあるホテル。周りには何もない

えたシティホテルだが、ビジネスホテルとさほど変わらないレベルだ。 山口宇部空港からは有料道路もあり、約30分程度でホテルに着いた。ホテルの中のレストランで食事をしたので問題はなかったのだが、周りは店も全て閉まり非常に寂しい場所だった。県庁の近くということで中心部だと思っていたのだが、官庁街なのだろうか。仕方なく翌日に備えてホテルでおとなしくすることにする。
← ステーキフェアとかでスープ・ライス・サラダ・コーヒーがついて1600円。
               別注文の生ビールはジョッキの高さが25cmくらいあった。

8月2日
 以前は旅行に出かけると朝寝坊をしてゆっくりと出発していたのだが、ここ2年ばかりは早起きして(といっても普段とそれほど変わらないが)早めの行動をとるようにしている。今日も朝食後準備をしてすぐにチェックアウト。今日の計画は秋芳洞と津和野観光だけだからそれほど早くなくても良いのだが、いつまでもホテルにいても仕方がない。
 さて、今年のカーナビはどうだろうかと期待していたが、やはりイマイチだった。昨年のものよりはずっと良いのだが情報が更新されていなくて古いのだ。まあ、それでもこの日の場合は新しい地図にもまだ出ていないような道で、ただ標識に従ってみただけだから仕方がない。そんなわけで無事秋芳洞に到着したのは予定よりかなり早い時間だった。まだ観光客もまばらで、後半になって観光バスの団体が来るという状況だった。秋吉台は入ってすぐの「青天井」が圧巻であった。あんなに天井が高い鍾乳洞は初めてだ。約1kmのコース

↑ 霧状の空気で、ストロボを使うと変な写真になり、使わないと真っ暗だ。


 ↓ 草がいっぱいの台地に岩が下から生えてきたように
      突き出ている。墓石のようでもあり、不思議な風景だ。


を往復し、最後に「冒険コース」というところに行ってみた。柵があり、それにつかまりながらでなければ進めないようなところで、距離は短かったがなかなかおもしろかった。
 秋芳洞を出ておみやげ屋が並ぶ(行くときはまだ店が開いていなかった)路地を歩いて車に戻り、秋吉台の展望台へ向かった。秋芳洞はこの辺り一帯の洞窟の一部であり、この秋吉台の下も洞窟になっているようだ。鍾乳洞の中と同じような材質の岩が草の間から突き出ている、何とも不思議な光景である。
 最初の計画ではここで昼食だったのだが、かなり予定より早く、ちょっと足を伸ばして予定にない青海島まで走って昼食にすることにした。いつもこんな風に行き当たりばったりの我が家の旅行だが、予定を削ることは多いが、追加するのは珍しい。これも早起きしたおかげだ。

 さて、一路青海島へ向かったが、あまり天気が良くなくて、ボートなどに乗らなければ景色もそれほどでないようだ。そんなわけでここでは昼食に専念する。「ウニ釜飯」で有名らしい店に入り食べることにする。私はウニがあまり好きではないので「中トロ鉄火丼」を食べ、妻が「生ウニ釜飯」を食べることに。釜飯だから火を通すのになぜ「生ウニ」なのかと思ったら、ウニ入りの釜飯の上に生ウニがどーんと載っているのだ。なるほど、と納得する。この日は「土用の丑」だったので、ついでにウナギの蒲焼きも食べておいた。


   左 生ウニ釜飯              右 中トロ鉄火丼

 そして、いよいよメインの津和野だ。通り道に萩があるので、2度目だが少しだけ焼き物を見ていく。その後いつものようにナビとケンカしながら津和野に向かったが、徐々に天気が怪しくなり、津和野に到着したときは少し降っている状態だった。最初に向かったのは「森鴎外旧宅」と「森鴎外記念館」だ。あまり作品を読んだことはなく、人物的には初めて知ったことが多かった。
 雨が降り続いているので仕方がなく駅前の店でビニール傘を買ったが、その後ほとんど雨が降らず、あまり使うことがなかった。
 まずはホテルから遠いところを車で廻る計画だったので、2カ所目は「乙女峠マリア聖堂」だ。キリシタン弾圧については天草に行ったときに少し知識を仕入れたが、それにも関係のある場所のようだ。入り口が非常にわかりにくく、ちょっと迷ったが何とか駐車場(と呼べるような所ではないが)まで行き、その後はうっそうとした坂道を登る。こんな寂しいとこ


↑ 森鴎外旧宅。この裏に記念館がある。


↑ 乙女峠マリア聖堂

ろに逃れてきて、しかも拷問を受けて殉教するという、何とも痛ましい話である。宗教心のない私にしてみれば、なぜそこまで信じることができるのかと不思議でならない。
 そういう「信心深い」ということと縁遠い人間だが、次に向かったのは「稲荷神社」である。神社に入る手前で「油揚げ」を買って、それを供えてくる、というのがおもしろかった。
 そこまで観光したところで、とりあえず宿にチェックインすることにした。ホテルと言うよりは純和風の旅館という感じだ。なんと言ってもエレベーターの中や廊下も畳になっているのがびっくりした。だからスリッパ

↓ ちょっと派手な感じもするが、大願成就という稲荷神社。

などは履かずに、素足で歩くことになる。さらには夜になってわかったことだが、男湯の方は(よくあるパターンで翌朝は女湯に変わる)何と浴場内の床も畳になっていた。もちろん普通の畳ではなく濡れても大丈夫なような素材にはなっている。もちろん部屋も純和風である(立派とは言えないが)。


↑ 津和野温泉観光ホテル。こんな雰囲気の宿が多い。
 チェックイン後は宿の近くを散策してみる。このときはもう雨もあがっていて、のんびりと歩くことができた。このホテルには無料貸し切り露天風呂があり、早速予約して夕食後に入ってみた。一度ホテルから出て外湯の感じで行くのだが、7〜8人のグループでも余裕で使えるような広さで驚いた。食事もまずまずで、従業員の対応も良く、満足度は80%くらいだった。

   ↑ 左 殿町通りの白壁      右 夕食 この後も続々と出てきたが、ヘルシーな感じだった。
 ↓ 稲荷神社の駐車場から津和野の街並みを見る。この範囲に収まってしまうような小さな町だ。

8月3日
 今日は今回の旅行のメインの一つである「出雲大社」だ。前日の天気予報では、午前中は雨で午後から曇り、ということだったのだが、チェックアウトして間もない時間から晴れてきて、出雲大社に着いたときには素晴らしい好天だった。
 それにしても、津和野を出発して、地図上では益田で日本海沿線に出てその後ずっと海岸線を走る感じなのだが、実際はほとんど海を見ることができない。街並みに入るときに時々海が見えるだけで、その他はほとんど山の中を走っているという印象だった。それだけ海岸線には平地部分がないのだろう。
 出雲大社に到着する前にまず「旧大社駅」に立ち寄った。昔のJRの駅舎がそのまま保存されていて、切符売り場などは私が知らないような昔の造りだった。今時あんな状態で保存されているのはとても珍しいと思われる。非常に貴重だ。
 その後いよいよ出雲大社だが、駐車場が正門と反対側にあったので、鳥居は参拝してから行くことになってしまった。途中には出雲神話にまつわる銅像のようなものもあって(詳しくはよく知らないが)、鳥居から神社まではけっこう距離があり、順番が変だったために歩く距離が長くなったが、途中の参道もなかなか趣がある。ちなみに、恥ずかしながら、ここが縁結びの神様だということを初めて知った。
 参拝の後は駐車場の近くで昼食をとることにした。妻は蕎麦が好きなので「出雲そば」を食べたが、私はアレルギーのため「日本海丼」という海鮮丼を食べた。出てきた瞬間美味しそうだったので写真を撮るのを忘れてしまった。
← 割り子そば。3段と5段がある。




 ↑ 旧大社駅。歴史を感じさせる堂々としたたたずまいだ。


 ↑ 駅内部の切符売り場。こんな造りは初めて見た。

     左 大社入り口の鳥居                          中 鳥居から社殿までの参道         右 出雲大社本殿

 出雲大社の後は「日御碕」をめざす。夕陽がきれいなところ、ということなのだが、そんな時間まで待っていられない。海岸線の絶壁に作られたような道路を走り岬に着いたら白い灯台がそびえている。海岸線を見るつもりで近づいていくと灯台に上れるようだ。内部の螺旋階段を160段ほど(階段に書いてあったのだが途中で見るのを忘れて
しまった)上り一番上へ。外に出てみると目がくらむような高さだ。手すりの最上部が足元よりも外側に出ているような作り方が何となく怖くて端の方には近寄りがたい感じだ。しかし、そこから見る日本海の景色は、快晴に近いような晴天にも助けられてとても美しく、「ここまで来て良かった」と思わせるものだった。しかし、遠くの景色を撮影するのはともかく、真下の方向を写すにはやはり手すりの端の方まで行かなくてはならず、おそるおそる写したのが下の写真だ。

↓ 灯台最上部から眼下を写す。海の色が濃い。                    快晴の空に映える真っ白な灯台→

本日の(今旅行の)ベストショット
今年の旅行中、この日が最高の天気で、写真もやはり晴天だと美しい。

← 灯台最上部から日本海北方面を見る。
↓ 日御碕から出雲方面に戻る途中。
 この日はまだまだ盛りだくさんだ。この後、おみやげを買うために玉造温泉の近くにある「布志名焼雲善釜」に寄ってから境港市を目指す。境港市は基本的に漁港なのだが、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である「水木しげるロード」
↑ 目玉親父の街灯        妖怪神社→
という場所がある。歩道にはゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪たちのモニュメントがあったり、妖怪神社なるものがあり、街灯は「目玉親父」になっていたりと、遊び心満載だ。当初の予定になかった窯元が追加されたので寄れるかどうか微妙だったのだが、行って良かったという場所だ。

↑ 郵便ポストの上の鬼太郎
 これで本日の予定は終了だ。最初は玉造温泉に泊まろうと思っていたのだが、インターハイとぶつかっていることを忘れていたために、全く空きがなくかなり探すことになった。とりあえずは内陸に入り岡山県の「湯原温泉」に宿をとったが、やはりもう少し松江に近い所ということで探した結果、境港市から30分弱の所にある「皆生温泉」に部屋が残っていた。湯原温泉のままだったら水木しげるロードには行けなかったので変更して正解だ。あまり期待していなかったホテルだが、意外ときちんとしていてまあまあだった。男湯からは海が見えてなかなかだが女湯からは何も見えないそうだ。ここは男湯と女湯の入れ替わりがなかったが、そういう景色の差があるのなら、最近のパターンである「深夜に入れ替え」をしたほうが良いと思った。
 

  ↓ 円筒形のホテル。今回は違ったが、海側の部屋
    なら景色は良いだろう。

← 左 夕食(この後もさらに出る)
   右 朝食(左は湯豆腐)
 
8月4日
 今日も前日の天気予報ではあまり良くない。でもきっと大丈夫だ、と言い聞かせて鳥取砂丘目指して走る。途中やはり予定になかった窯元に寄るために少し内陸に入り倉吉に寄り、窯元2カ所で食器を仕入れた。その後鳥取砂丘に着いたのは昼少し前。砂丘センターというところで昼食を取り、期待はずれだったリフトに乗って砂丘に向かった。最初に見た印象は「この程度か?」だったが、いざ足を踏み入れてみるとやはり広い。裸足になって気持ちよく歩いた。
靴を履いたままの人や、サンダルを履いた人、貸し出し用の長靴を履いた人、など様々だったがやはり裸足が一番だろう。

← 砂丘センターで食べた「いか御膳」



↑ リフトを降りたところから砂丘を見る。前方の丘はけっこう高いが、
   それを登らなければ海が見えないのでみんな頑張って登る。
  ↓ 砂丘センター展望台から砂丘全体を見渡す。近くまで行かなければその広さは実感できない。
 砂丘を満喫したら、今日の宿泊地「城崎温泉」に向かう。1時間もかからないので普通ならまだ早いのだが、城崎温泉には早く着かなければならない理由がある。それは「外湯巡り」というものだ。温泉街に7つある「外湯」を旅館の浴衣や下駄で廻るというものだ。1カ所500円の料金がかかるが、宿泊客は無料で入ることができるシステムになっている。街全体が温泉という感じで、大きなホテルはないがいわゆる「老舗」という感じの旅館が非常にたくさんあり、どこにこんなに泊まっているのかと思うほど浴衣姿の人がいる。無料で入浴させても、この人たちが途中のお土産屋などで使うお金を考えれば素晴らしいシステムだろう。この無料のシステムはチェックインからチェックアウトまでで、3時前に着いたので少し時間をつぶしてからチェックインし、すぐに着替えて外湯巡りを開始した。1カ所につき15分程度しか入らないが、途中で店に寄ったりして、結局は3カ所(鴻の湯・まんだら湯・柳湯)に行って(一応7カ所全部のスタンプは押してきた)旅館に戻った。この日は商店街のお祭りだということで夜にまた出  

↑ 左 鴻の湯(夫婦円満・不老長寿)    右 まんだら湯(商売繁盛・五穀豊穣)
↓ 左 一の湯(合格祈願・交通安全)    右 柳湯(子授安産)

かけることにしたのだ。戻る前に「城崎ビール」という地ビールを飲んで、夕食時には日本酒を飲んだ。この日の料理は予約時に「漁り火コース」を選択していて、ある程度は期待していた。越前ガニ(北海道ではズワイガニと呼ぶ)がついて、その他海産物が中心という料理だ。但馬牛もなかなかだったし、それなりに満足できる食事だった。
 食後、お祭りの花火大会までまだけっこう時間があったので旅館の内湯に浸かることにする。外湯が充実しているせいか内湯はやや寂しい感じがした。
 そしていざお祭りへ。まず4カ所目の外湯(一の湯)に花火が始まるまで入り、

↑ 夕食(少し食べてしまった後に
        写真を撮ることを思い出した)
 


↑ 朝食。朝からけっこうなボリュームだ。
城崎ビールを飲みながら花火を見た。この間少し雨がぱらついて、柳湯の軒先で見ていた(傘はあったが)。花火の途中で雨も上がり、蒸し暑さで汗をかいたので旅館に戻る途中、5カ所目の外湯(御所の湯)に入ってから帰った。結局はこの5カ所に入り、「地蔵湯」と「さとの湯」には入らなかったが、内湯と合わせて6カ所も入った。
 寝る頃には台風11号が近づいて雨が強くなる。明日の朝はこのあたりに台風の中心があるという予報だ。

8月5日
 朝早くに一度目がさめたとき外を見ると、晴れ間も見えて台風の目の中にいるのかと思ったのだが、本格的に起きてニュースを見ると、もうすでに日本海に抜けてしまっているようだ。今回の旅行はこの状況の中としては非常についているようだ。
 さて今日は丹後半島を一周して「天橋立」を観光し、高速で一気に神戸まで、という計画だ。例によって「これって本当に国道?」というような道を走り、最初に向かったのは「琴引浜の鳴き砂」だったのだが、駐車料金を1000円も払って砂浜に行ってみると全く鳴かない。仕方なく駐車場に戻ってそのことを言うと、台風のせいで砂が濡れているので今日は無理とのこと。駐車料金も返してくれた。仕方がないので近くにある「鳴き砂文化館」という所に行ってみる。そこでは砂の上を歩くことはできないが、棒で突くことにより音を鳴らすという体験ができた。見事な音で鳴る砂に驚いたが、それよりも海藻などに付着しているという極々微少な貝殻にはびっくりした。肉眼ではゴミのようにしか見えないのに、顕微鏡で見るときちんと貝の形をしているのだ。
 

  左上 顕微鏡で見た微少な貝殻。
  右上 中央のゴミのようなものが左の貝殻。両側は顕微鏡の足。
  左下 顕微鏡の中を写すのはなかなか難しい。(クリック拡大)
  右下 鳴き砂文化館
 次の目的地は「伊根の舟屋群」だ。途中「経ケ岬」に立ち寄ったが思ったほどの景色ではなかった。その後、相変わらずの断崖絶壁のような海岸線と内陸の細い峠道を走って伊根に到着。天気が冴えないので遊覧船はやめて、道の駅から舟屋群を眺めるだけにした(数が多いのに驚いた)。舟屋の上は住居になっているようだが、台風などの時に舟は安全でも生活は不安そうだ。
  ↓ 左 経ケ岬灯台。日御碕とはかなり違う。     右 道の駅から望遠で舟屋群を写す。
本日のベストショット
 続いては今日のメインである「天橋立」だ。ここは天橋立を挟んで南北2カ所の展望台があり、全く違う形に見えるのだが、今回は南側の「文殊」にある天橋立ビューランドというところから展望した。幸い青空も広がってきて美しい景色を見ることができた。日本三大文殊の一つだという「地恩寺」とその周辺の茶店などがあるところから天橋立公園に行く最初の「小天橋」は遊覧船などが来ると橋が回転して通路を作るという珍しい橋だ。そのたびに人間は橋の両側で待つことになるわけだ。
 車を駐車場に入れて、まずは「智恵の餅」という名物を食べたが、感じとしては伊勢の「赤福」に近い。その後リフトに乗って展望台に上り、有名な「股のぞき」もやってみた。股のぞきをした写真も写したが、これは普通の写真を回転させれば同じなので意味がない。展望台から降りてきて昼食をとった後、モーターボートに乗って内海側を一周した。「スペースシャトル号」というこのモーターボートは運転席の前方が長く、そこに人間が立てるようになっており、強烈な風を受けてとても気持ちが良かった。その後歩いて公園の方へ向かったが、史跡というよりは海水浴場という感じだ。もっと進んでいけば海水浴場が終わり違う雰囲気になるのだろうが、時間がかかるので省略した。子供の頃祖父に連れられて宮城の「松島」に行ったこともあり、7年前には広島の「宮島」に
も行っているので、これで「日本三景」を制覇したことになる。ただ、妻はまだ松島に行っていないのでそのうちに行くかもしれない。
 
     勘七茶屋の智恵の餅→
 
 これで今日の観光は終了。あとは高速を乗り継いで神戸まで一直線だ。京都縦貫自動車道−舞鶴若狭自動車道−中国自動車道−六甲北有料道路と乗り継ぎ、ナビにはそのまま六甲北道路で一般道に出るように指示された。しかし、事前に見ていた地図で新神戸トンネルを通っていきなり三宮中心部に出る道を走ろうと思っていたので、阪神高速北神戸線に分岐して目的のトンネル経由で三宮到着だ。今回のホテルはポートアイランドにあるので、そこまで行く道は完全にナビにお任せだ。「まもなく右方向です」などの指示のタイミングがずれることがけっこうあって、ここでもそのせいで行きすぎてしまったが、何とか到着することができた。
 その後少し休んで、三宮中心部で夕食を食べるためにポートライナーで出かけたのだが、目的の店をきちんとメモして行かなかったためにどこにあるのか全くわからず、阪急駅の近くのコンビニで全く同じガイドブック(マップルマガジン)を買う羽目になってしまった(ひもで縛られてあり、中を見ることができなかった)。妻にはあきれられ、いやな汗をかいた。


  ↑ 今旅行で唯一の近代的ホテル
 
8月6日

 今日は帰る日だ。大阪伊丹空港から昨年と同じ飛行機に乗る計画で、昨年乗り遅れたためにやや神経質になっているのだが、15:20発だからまっすぐ行くには早すぎる。計画では明石海峡大橋を通って淡路SAから引き返して、神戸南京町の「老祥記」で豚まんを食べて空港へ、である。しかし、いざ出発してみると三宮・元町周辺は異常に車が多く渋滞気味だ。しかも阪神高速に乗っても渋滞しているし、ラジオでも所々で渋滞しているというニュースをやっている。まず目的の明石海峡大橋を渡り淡路SAまでは行った。そこで少しおみやげを買い、時間を見ると11:00だ。飛行機までは4時間以上ある。しかし、あの混み様を見ると南京町に寄るにはちょっと厳しいような気もする。というわけで泣く泣く豚まんをあきらめて(自分の中ではこの旅行の中でけっこう大きな比重を占めていたのだが)空港にまっすぐ向かうことにする。
 途中の道はやはり渋滞気味。しかし、阪神高速から名神高速(この道こそ昨年の災いになった高速だ)に移るとスムーズに流れ、再び阪神高速(池田線)に分岐しても問題なく走る。そんなわけで、ガソリンを入れレンタカーを返却し、空港まで送ってもらい、チェックインを済ませて荷物を預けたときはまだ13:00前だった。昨年も食べた店でたこ焼きと焼きそばを食べて、展望デッキに上ると家具屋さんがあったのでそこでしばらく時間をつぶす(超高級品ばかりだった)。その後滑走路が見えるレストランでアイスコーヒーを飲むなど、時間をつぶすのが大変だった。
 しかしそのおかげもあって、今年は間違いなく予定の飛行機に乗ることができた(乗れなかったのは昨年だけなのだが)。やはり東京や大阪から帰ってくるときにはレンタカーを早めに返却し、電車で空港に行った方が良いようだ。博多ではいつもそうしているのだが、帰りは荷物が多くてちょっと大変だ。さて、来年はどこに行こうか・・・。

 

 ↑ いざ明石海峡大橋へ。車から妻が撮影。

 ↑ 淡路SAの展望場所で。小さく見えるが幅2mくらいの石だ。


↓ 大橋全景。SAから出ればもう少し近くで見られるのかもしれない。

 

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