1996年
   
7月29日()〜8月1日()   3泊4日

 岡山(ホテル倉敷)
 岡山(ホテル倉敷)
 大阪(三井アーバンホテル)

  レンタカー    なし
     南海電鉄・JR山陽線・山陽新幹線
     JR瀬戸大橋線・JR吉備線

 


7月29日

 今年は倉敷観光がメインの旅で、レンタカーも使わずローカル線に乗ったり歩いたりという体力を使う旅だ。利用空港が限られていたので関西空港に着いて関西空港から帰るというフリープランを利用した。関空に着いて「ラピート」という南海の特急に乗り大阪市内へ。大阪からはJR快速でまず姫路に向かう。もちろん世界遺産になった国宝「姫路城」を見るためだ。ちょうど昼時になったので、城の近くでうどんを食べる。関西なのに非常に色の濃いうどんだったがなかなか美味しかった(でも本当は関西風の色の薄いうどんを食べたかった)。腹ごしらえをした後は城に直行。今まで行ったことのある城は本丸の天守閣以外の部分が残っていても、そこには入れなかったり、そこはそこだけでほとんど見るべきものはないというものばかりだったが、さすがに姫路城は違う。西の丸から非常に長い渡り櫓を歩き(とても複雑だ)、いったん外に出るが、その後も「いかにも城の中にいる」という雰囲気の道を歩き続けて(階段も多い)ようやく大天守閣に到着だ。天守閣も大阪城のようにエレベーターが付いていたりなどという興ざめなことはない。狭くて急な階段を上り続けると6階が最上階で、そこからの眺めはなかなかだ。それにしてもさすがに世界遺産に選ばれるだけのことはある。見ごたえ十分だった。
 さて、姫路城見学の後は新幹線で岡山へ。そしてすぐに普通列車に乗り換えて倉敷に向かう。ホテルは倉敷駅直結(というか駅ビルの一部のような感じがするほど一体化している)で部屋はまあまあ。夕食はガイドブックで調べてあった「みそかつ」の店「梅の木」へ。揚げるという感じでなく「焼く」という作り方で、あっさりしていて美味しかった。帰りにスーパーに寄って「白桃」を買ってくるが、まだちょっと早いのかやや硬かった。夜駅前に集まってくる暴走族がうるさかった。
              姫路城大天守閣。別名白鷺城の名の通り白く美しく壮大だ。↓



 ↑ 世界遺産の証
                   ↓西の丸方面から大天守閣を臨む


 



↑ 四国霊場巡り84番「屋島寺」




↑ 栗林公園。北海道にはない風景だ。
7月30日
 この日の目標は瀬戸大橋を渡り、高松で「讃岐うどん」を食べること。いったん岡山まで行き、乗り換えて高松に向かう。瀬戸大橋は上が高速道路でその下を鉄道が走るが、鉄骨がたくさんあって列車からの景色はあまり良くない。これはちょっと残念だ。四国に入り高松が近づくと小学校の頃習った「ため池」があちこちに。高松に着いて駅前の通りをうどん店を探しながら歩いたが、あてもないので「タクシーで美味しい店に行こう」ということになった。近いところで美味しい店に連れて行ってくれ、と頼んだのだが結構遠いところまで行った。「わら家」という店で、屋島に登る道の入り口付近にある。初めて「釜揚げうどん」を食べたが、つけダレのシンプルさにも驚き、それがまた美味しいことに感動した。数年前にも高松で食べたことがあるのだが、それよりはるかに美味しかった。と、ここまでは順調。タクシーが「待ってる」ということだったので食べてすぐ店を出たが、「どうせだから屋島に行かないか」と言う。タクシー代が気になったが「すぐそこだ」というので行ってみることに。頂上まで着くと「帰りは屋島ケーブルで帰るといいよ」と言って帰ってしまった。降りるときのタクシー代は何と5000円ほど。せっかく美味しいうどんを紹介してくれたが何となくだまされた感じ。しかも屋島自体は特におもしろくない。まあ来る途中にいろいろ観光案内をしてもらったからいいか。屋島ケーブルまではけっこう距離があったが、無事着いて下まで降りる。その後「ことでん」に乗って栗林公園へ行く。2回目だったので特別感動はしなかったが美しい庭園であることには間違いない。
 少し疲れたが休んでいる暇はない。高松駅まで戻り、再びJRで岡山へ。疲れたからホテルに戻るという手もあったが、まだ時間はかなりある。そこでローカル線に乗って桃太郎ゆかりの「吉備津神社」へ行くことにする。駅からけっこう歩いて、その後「吉備津彦神社」を見るためにそこまでひたすら歩く。これはかなり疲れた。岡山まで戻り、今日の夕食である「ばら寿司」を食べるために駅から繁華街方面までまた歩く。まあよく歩くもんだ。ガイドブックで見ていた店は閉まっていたので別の店に入る。「ままかり」を食べながらお酒を飲み、いよいよ「ばら寿司」へ。うーん、要はちらし寿司なんだよなあ。でも美味しかったし、名物を食べたと言うことで満足。岡山駅で再び白桃を買って(少し高めのを買った)倉敷に戻りホテルへ。今日は疲れた。
 
7月31日
 今回のメインである倉敷をまだほとんど見ていない。まずは美観地区へ行き、大原美術館で世界の名画に親しみ(?)、備前焼のビアカップを買ったり、アイスコーヒーを飲んだりして、「まあこんなもんだろう」ということで岡山へ。岡山城方面に向かい、後楽園を少し歩く。岡山城は「烏城」と呼ばれるように黒い壁で、初日に見た白壁の姫路城(白鷺城と言われる)と対照的だ。一般的にも白っぽい城が多いから、あそこまで黒っぽい城は何となく違和感がある。
 今日の宿泊地は大阪。岡山から新幹線で一気に大阪入り。ホテルは弁天町駅直結ということだったが、出口を間違えていったん外に出てしまう。けっこう遠回りしたようだったが、何とかホテルのフロントへ。チェックインして部屋に入りひと休みするが、そろそろ夕食の時間。ホテルの案内を見ていると、2階のレストランで「料理2品付きの生ビール飲み放題1500円」というのがあったのでそこですませることにした。ビールはもちろん飲み放題で、しっかり元を取るくらい飲んだが(ビールだけで酔ったのは珍しい)、2人で4品あった料理のうち、「肉じゃがコロッケ」がとても美味しかった。3個しかついていなかったので追加したのだが、最初とちょっと味が違いがっかりする。飲食後店を出ると、2階の部分が外の通路と一体化していて、その通路を通っていくと駅につながるということを発見する。最初からここに来れば楽だったのに。
 
  
    ↓ 岡山「後楽園」                                   ↓後楽園に向かう途中岡山城を見る


   ↑ 桃太郎像

   
 

8月1日
 今日は帰る日だが飛行機の時間は比較的遅い時間なので、大阪市内で少し楽しむことにする。コインロッカーに荷物を入れて、「なんばグランド花月」に行ってみた。こういった劇場で見るのは初めてだったが、大いに笑わせてもらう。やはりテレビで見るのとはひと味もふた味も違う。大ベテランはテレビでも十分おもしろいが、新人は生で見て初めて笑えることもある。
 この後は初日に乗った「ラピート」という南海の特急で関西空港へ向かい、飛行機の時間まで空港向かい側のショッピングゾーンで軽い夕食をとったりして時間をつぶす。今回の旅行はとにかく歩き回った。やはり、レンタカーを使った方が効率よくいろいろなところに行くことができそうだ。
  ← なんば花月での桂三枝


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